「こんにちわッ、テディちゃでス!
ふうゥ! おいつきィましたでスゥ!」
「がるる!ぐるるるるぅるる!」(←訳:虎です!泣かされちゃうね!)
こんにちは、ネーさです。
忙しくて見逃していた朝ドラ『あんぱん』、
ようやく追いついたのでホッとしています。
来週は平和な展開になりますようにと願いつつ、
さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

―― 異教のローマ ――
著者は井上文則(いのうえ・ふみのり)さん、
2025年2月に発行されました。
『ミトラス教とその時代』と副題が付されています。
さて、ここでクイズですよ。
昔むかし、その昔……
西欧社会が総キリスト教化する前の、昔のローマ。
そこには、
どのような《神さま》がいたのでしょうか。
「えッ? えェ~とォ??」
「ぐるる……がるるる?」(←訳:たぶん……たくさん??)
おお、虎くん、よい線いってますね。
ええ、そうなんです、
ローマ帝国が栄華を誇った時代、
帝国内にはさまざま《神さま》が満ちていました。
ユピテル神やマルス神といった
伝統的な神々に、
エジプトにルーツを持つイシス神やアビヌス神、
アジアやオリエントの神々、
ユダヤの神、と
数え切れぬほどの《神さま》たち。
しかし。
そんな《神さま》大盛況の流れが、
じわり、じわりと変わって、
或る信仰が大勢力になろうとしていました。
それが――
「むゥ! わきゃッたでス!」
「がるるるるる~!」(←訳:キリスト教だ~!)
ブブー、違います。
キリスト教が“主流“となるより一歩前の時代、
大勢力となったのは
『ミトラス教』と呼ばれる信仰でした。
『ミトラス教』は、
“謎の宗教“とさえ呼ばれるほど
不明な点も多い宗教で、
資料もあまり多くありません。
マズダ―教から派生し、
ゾロアスター教に近い教えであったらしく、
ミトラス神を最高神として、
星辰(せいしん)を崇拝する……。
また、『ミトラス教』の教えは、
ずいぶんざっくりとしたものだったのか、
親和性が高かったのでしょうか、
広まるにつれ、他の宗教の神々を呑み込み、
一段と巨大化して、
ローマ帝国を支配する層も
『ミトラス教』に順ずるようになります。
その威勢は、
キリスト教が成長を止めていたなら
世界は『ミトラス教』化していただろう――
と後世の研究者さんに評価されるほど、
だったのですが、
四世紀に入ると下り坂になってしまいました。
なぜ、
キリスト教に敗れたのか。
「むむむッ? なんもんッ、でスゥ!」
「ぐーるるがるるる?」(←訳:ローマの国力弱体?)
著者・井上さんは、
『ミトラス教』の興隆、
いまだ解明されていない教義の詳細、
キリスト教に取って代わられる終焉の時代までを
丁寧に探求してゆきます。
キリスト教に比べて、
『ミトラス教』には何が足りなかったのか、
なぜ、教えは失われてしまったのか。
実は、
『ミトラス教』はここ日本へも伝播した、
とも謂われていおます。
『ミトラス教』は太陽信仰とも結びついていて、
平安時代の暦にはミトラスの影響がある、
んですって。
「こだいッてェ、ふしぎィでスゥ……!」
「がるるぐるがるる?」(←訳:教えは地球サイズ?)
歴史好きな活字マニアさん必読の
力作ノンフィクション、
古代ローマを研究している方々には
特におすすめですよ。
ぜひ、一読してみてくださいね♪









