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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ その教えは、西へ、東へ ~

2025-04-04 22:03:27 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 ふうゥ! おいつきィましたでスゥ!」

「がるる!ぐるるるるぅるる!」(←訳:虎です!泣かされちゃうね!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 忙しくて見逃していた朝ドラ『あんぱん』、

 ようやく追いついたのでホッとしています。

 来週は平和な展開になりますようにと願いつつ、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

             ―― 異教のローマ ――

 

 

 著者は井上文則(いのうえ・ふみのり)さん、

 2025年2月に発行されました。

 『ミトラス教とその時代』と副題が付されています。

 

 さて、ここでクイズですよ。

 

 昔むかし、その昔……

 西欧社会が総キリスト教化する前の、昔のローマ。

 そこには、

 どのような《神さま》がいたのでしょうか。

 

「えッ? えェ~とォ??」

「ぐるる……がるるる?」(←訳:たぶん……たくさん??)

 

 おお、虎くん、よい線いってますね。

 ええ、そうなんです、

 ローマ帝国が栄華を誇った時代、

 帝国内にはさまざま《神さま》が満ちていました。

 

 ユピテル神やマルス神といった

 伝統的な神々に、

 エジプトにルーツを持つイシス神やアビヌス神、

 アジアやオリエントの神々、

 ユダヤの神、と

 数え切れぬほどの《神さま》たち。

 

 しかし。

 そんな《神さま》大盛況の流れが、

 じわり、じわりと変わって、

 或る信仰が大勢力になろうとしていました。

 それが――

 

「むゥ! わきゃッたでス!」

「がるるるるる~!」(←訳:キリスト教だ~!)

 

 ブブー、違います。

 キリスト教が“主流“となるより一歩前の時代、

 大勢力となったのは

 『ミトラス教』と呼ばれる信仰でした。

 

 『ミトラス教』は、

 “謎の宗教“とさえ呼ばれるほど

 不明な点も多い宗教で、

 資料もあまり多くありません。

 マズダ―教から派生し、

 ゾロアスター教に近い教えであったらしく、

 ミトラス神を最高神として、

 星辰(せいしん)を崇拝する……。

 

 また、『ミトラス教』の教えは、

 ずいぶんざっくりとしたものだったのか、

 親和性が高かったのでしょうか、

 広まるにつれ、他の宗教の神々を呑み込み、

 一段と巨大化して、

 ローマ帝国を支配する層も

 『ミトラス教』に順ずるようになります。

 

 その威勢は、

 

  キリスト教が成長を止めていたなら

  世界は『ミトラス教』化していただろう――

 

 と後世の研究者さんに評価されるほど、

 だったのですが、

 四世紀に入ると下り坂になってしまいました。

 

 なぜ、

 キリスト教に敗れたのか。

 

「むむむッ? なんもんッ、でスゥ!」

「ぐーるるがるるる?」(←訳:ローマの国力弱体?)

 

 著者・井上さんは、

 『ミトラス教』の興隆、

 いまだ解明されていない教義の詳細、

 キリスト教に取って代わられる終焉の時代までを

 丁寧に探求してゆきます。

 

 キリスト教に比べて、

 『ミトラス教』には何が足りなかったのか、

 なぜ、教えは失われてしまったのか。

 

 実は、

 『ミトラス教』はここ日本へも伝播した、

 とも謂われていおます。

 『ミトラス教』は太陽信仰とも結びついていて、

 平安時代の暦にはミトラスの影響がある、

 んですって。

 

「こだいッてェ、ふしぎィでスゥ……!」

「がるるぐるがるる?」(←訳:教えは地球サイズ?)

 

 歴史好きな活字マニアさん必読の

 力作ノンフィクション、

 古代ローマを研究している方々には

 特におすすめですよ。

 ぜひ、一読してみてくださいね♪

コメント
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