テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 祭りの影に ~

2022-12-02 21:52:48 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 きゃぽゥ! やッたぞォ~ッ!」

「がるる!ぐぅるーる!!」(←訳:虎です!ジャパーン!!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 勝った!勝ち抜けたわ!BEST16入り!

 ありがとうJAPANの戦士さんたち~!

 と、朝から舞いあがり、

 お祝い気分い~っぱいな本日読書タイムは、

 さあ、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

          ―― 六法推理 ――

 

 

 著者は五十嵐律人(いがらし・りつと)さん、

 2022年4月に発行されました。

 現役の弁護士作家さんによる

 《法律》×《推理》な連作短編集ですよ。

 

「ほッ、ほうりつゥ~…」

「ぐるるるるぅ~…」(←訳:難しそうだぁ~…)

 

 人の世を整え、動かす、《法律》。

 

 語り手の“僕”は、

 霞山(かざん)大学の法学部で、

 まさのその《法律》を学んでいる最中の、

 古城行成(こじょう・ゆきなり)くん。

 

 キャンパス内の法学部棟には、

 模擬裁判劇団、倶楽部労働法など、

 変わった名称のゼミ室が並んでいて、

 そのうちのひとつが

 

  『無料法律相談所』。

 

 ええ、↑ここが、古城くんの根城です。

 

「ふむゥ? むりょうゥ?」

「がるるぐるがる!」(←訳:無料がミソだね!)

 

 法律上のトラブルを抱えた学生の話を聞き、

 法的な観点からアドバイスをするのが

 『無料法律相談所』、

 通称『無法葎(むほうりつ)』の活動、

 なんですけど……。

 

「じみィ?」

「ぐるる!」(←訳:地味だ!)

 

 学園祭が催されている大学内で、

 華やか、賑やか、とは程遠い立地の法学部棟の、

 『無法律』。

 

 しかし、今日に限っては

 静かで地味だとは言わせません。

 

 タコ焼きの香りを撒き散らす

 経済学部の学生、

 戸賀夏倫(とが・かりん)さんがやって来て、

 切々と訴えるのです。

 

   アパートは事故物件! 

   夜中に赤ん坊の泣き声が!

   ベランダの窓ガラスに赤い手形が!

   郵便受けには真っ赤な文字の手紙!

   自転車のタイヤがパンク!

 

「そそそッ、それはッ」

「がるーるる?ぐるがる?」(←訳:ホラーなの?冗談なの?)

 

 冗談や空想の出来事ではない、

 と主張する夏倫さんの勢いに押され、

 古城くんは調査を始める羽目になりました。

 

 夏倫さんが住まう古いアパートの一室には、

 特別な”なにか”がある、のかもしれない……?

 

「まずはァ、とにかくゥ~」

「ぐるるるがる!」(←訳:事情聴取から!)

 

 あんまりお喋りしてしまうと

 ネタバレに直結しますので、

 これ以上は書けませんが、

 《法律》――

 私たちの日常を護り、

 しかし、ときに牙を剝くことも有り得る

 数々の条文は、

 古城くんの《推理》にどう呼応するのでしょうか。

 

 暮らしのための知恵、

 ユーモアや世評分析、

 学生さんならではの悩みも盛り込まれた

 5つの短編から成る連作ミステリは、

 エンタ好きな活字マニアさんにおすすめですよ。

 映像化されないかしら?

 と、ちょっぴり期待したりしながら、

 ぜひ、一読してみてくださいね~♪

 

 

 

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