なちゅらる Hi !

かっぱの心をうるおす、山・川・岩・海などの小さな自然。主に北海道の話。

幸せな稜線歩きだったはずなのに…

2018-03-18 | 雪の山

昨年4月にフレ、丹鳴、小漁を片付けた。
だが、疲れていたので小漁~漁間を歩いていない。
今年になって振丁1015m峰の話を聞いた。

天気もよさそうだし、それならまとめて、と考えた。
春の稜線歩きは幸せなのだ、のはずだった…。


オコタンぺを見る前から風の心配が頭をよぎる。
昨年と同じ沢型に入る。
稜線は白い。風がうなる。漁も恵庭もピークは見えない。
固い雪面にシールを何とか効かせながら上がる。

直登する沢型に入った。固雪のためシールが効きにくい。
相棒Uは、取り付けシールで来たのですぐにシートラ。


沢の詰めは…。

稜線に上がると、固雪急斜面のキックステップで疲労した体に強風が襲う。
しかも白い。
もともとピークだかポコだかわからない上に、崖っぽい地形や雪庇っぽい場所が多く確認できない。
一度何となくピークっぽいところに行って、思案。あまりの強風から逃れ雪庇に切れ目から急斜面の上に隠れる。
少し、視界が効くようになった瞬間をねらってピークを確認。
先ほどの場所は違うということできちんとピークへ。
すごい強風。

写真は振丁ピーク稜線。
白いし、シートラと地形確認に時間がかかったし、この強風で幸せな訳はないので稜線をあきらめ下山に入る。
下りがまた厳しい。時々氷。


なんとか降りて傾斜がゆるくなってもガリガリなので太ももがきつい。
幾多の苦難を乗り越えて、オコタンぺへ回帰。


わしわし登って楽しかったが、今年はほんとに天気に恵まれない。
2度と来ないのではと思う山が多いのになあ。