なちゅらる Hi !

かっぱの心をうるおす、山・川・岩・海などの小さな自然。主に北海道の話。

雷電北西壁ダイレクト

2018-10-15 | 
カノマーに誘われて北西壁ダイレクト。
カノマー相棒Kさんを加え、以前とは別の3Kトリオ。


年配者かっぱは(泥)臭いとこ登れと言われるのかと思っていると、どんどん登ってくださいとの言葉。心を躍らせたお調子者に自然はそこそこ厳しかった。
1P目、4級A1のボルトが見当たらない。
「フリーで行けないかな?」と、心のどこかで思っていたので、ついついボルト面を見逃す。おっかなどっきりの核心が2回のクライミングを、ハーケン3枚とカム&ナッツでなんとか突破。

後で分かったが、登ったのは人工ルートは少し左(向かって)でも、ごつい終了点はどちらにもあった。

このリードに1時間以上かかったことがこの日の運命を左右した。

2P目はカノマーリード。
1P目でほぼ満足しているかっぱにやさしく話しかけてくれる初対面の若手Kさんと浮世を離れたところで世間話。

3P目。
まだちゃんとわかっていないかっぱは、「3級でしょ。」と言って、ギアを適当に持っていく。
つたのからまる岩地帯を突破すると、結構垂直な壁。
ちょうどいいカムを持ってきたはずなのに、手元になくまたまたドキドキクライミング。
凹角の抜け口の木に支点を取って一安心。
一息つくと少し降っていた雨が本降りに、目の前の穴倉に身を隠す。


目の前はこんな感じ。

写真の木がほっとさせてくれた方。

30分ほど、穴倉に身を潜めていると雨が上がってきたので、下から電話。
「登ります」「はい」


その後のリードは任せ、なんとか5P終了点まで行く。
天気はいまいちで、時間も遅い。
「7P目の岸壁だけでもみたいよね。」ということで、さーっと登ってみる。


見事なすっきりとした岩が広がっている。
どこにでも素敵なルートが作れそう。
でも登る懸垂支点が見当たらない。
おそらく、7P終えてまとめて5P終了点まで下るのだろう。
木もないのでブッシュ帯をクライムダウン。

そこから土砂降り。
大急ぎで懸垂をくり返し下山。
最後の懸垂で真っ暗。
約12時間の行動時間でした。

景色も自然も人々も充実した1日。



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