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なちゅらる Hi !

かっぱの心をうるおす、山・川・岩・海などの小さな自然。主に北海道の話。

トヨニ岳1493m、豊似川右股沢~ポン3の沢川

2011-08-09 | 沢登り
8月6~8日にかけて、
前年雨による増水で撤退
を強いられた山行に再挑戦!
いつものUくんがありがたい。

8月6日(土)
10時ごろ札幌発。
浦臼で雷雨注意報の電光表示を横目に見ながら、野塚峠を越えていく。
天気の心配はない。
峠を越えて、車に積んできた自転車を北勝橋にデポ。
二股橋の手前トンネル脇に車を止め15:10林道に入る。

昨年は早朝入渓だったが、今年は焚き火と釣りを目的に少しだけ沢に入り、テン場を探す。
450m付近によいテン場を発見。川原にテントを張る。
魚影が濃いですよ。
イワナがドンドン釣れる。
命に感謝しながら塩焼きでいただく。


幸せたき火で夜がふける。


8月7日(日)
素晴らしい天気に意気揚々と目覚め、6時に出発。
明るい渓相に太陽が輝き、幸せ感いっぱい。


530mで5mの最初の滝が出てくる。
これから、1200mくらいまでに30個近い滝を登ることになる。
どの滝も「こう行こう」「ああ行こう」とちょっと考えて行くのが楽しい。

580mくらいから狭い函状が始まる。
明るい函なので気分がいい。
へつったり滝を越えたりしながら快適に進む。


函内の二股はどこも滝。
大きめだが快適に直登していく。

釜をもっていたり、一枚岩だったりで変化に富んでいる。


10:00、720m。
ボブスレーコースのようなF15。
中も行けそうだが、左岸を軽く巻く。
このころから上半身が滝越えに消化不良。
でも滝はまだまだ続く。
790m二股前、2段の滝。左岸直登。
これを越えると、800m二股まで明るい一枚岩の幸せな通り。
800m二股手前から浅い傾斜の滝が二股の落ち口の滝まで続く。
二股からも一枚岩が続き、滝とも傾斜のきつい流れとも言える渓相。
その終わりが850mのF24。
垂直に近い20mの滝。左岸直登。
最後は本当に垂直なので、右の潅木から回り込む。
高度感たっぷり。


11:20、1000m二股。
右股に入る。
ガレ場を詰めていくと、1100m地点で高さも幅も100mはあろうかと思われる岩盤の滝にぶつかる。

右から枝沢が入っているが岩盤側が直登沢。


12:00ごろから雨が降り始め、ヤブに入る頃にはほとんど土砂降り。
土砂降りの中のヤブこぎは20分で終了。
雨の冷えが体を襲う。
そして、雷音が響き始め、幸せ感がどんどん遠のく。

13:30。トヨニ北峰Peak。
Peakに着くと、風も強まり、雲に覆われ、雷音がドンドン近づいてくる。
怖くなり、荷物を放り出し丸くなって茂みに身を隠す。
完全に雷雲の中、5m横で大砲を発射しているような雷に、生きた心地がしない。
すばやく雨具は着たものの、大粒の強い雨にどんどん体温を奪われていく。
2人で震えながら40分ほど…。

雷が少し納まり、寒さに耐えきれなくなり、テントを張る。

14:30。とりあえずテントに落ち着く。
びしょ濡れのままテントでビールを一缶。
やる事もないので、ウイスキーと日本酒を飲みながら晩飯のスープカレーを作って食べる。


ここでビール二缶目。Uくんが運んできた燻製鶏肉がうまい。

酔っぱらっていると、どんどん晴れ間が広がる。
夕食後、一度荷物を全て外に出し、びしょ濡れのテントを乾かす。


夕方のPeakとは思えないぽかぽか陽気。
太陽に感謝。周囲の山の深さに感心しながらビールをもう一缶。

8月8日(月)
6:00。出発。南峰へ向けて稜線歩き。歩きにくい踏み跡をたどる感じ。
7:00、南峰。ピークにはテントを張れるようなところはない。
東の尾根を少し下るとテントを張れそうな場所。
笹薮に凹みを見つけると、それがそのまま下降路。
ピークから10分で草原の中のガレ沢に出る。
地図の右岸のがけマークからは全て顕著な沢型。
このガレは足腰にこたえる。

急で不安定な下りを延々歩く。

北勝橋へ向かう沢を見つけ登る。
広い川原とその中州をしばらく歩き北勝橋を見つけ、上がっていく。
この登り返しが疲れた体に堪える。

10:40、自転車デポ地点。
意気揚々と自転車に乗って車を回収。

名水の公園で汚れ物を洗濯して、三石の風呂に入って、おしまい。

満足!

漁岳1318m。漁川本流のつもりが・・・

2011-06-25 | 沢登り
大学生のメッチェンワンゲラーを二人連れて、漁岳本流。
この沢は20年ぶり。
ということは、夏のピークに立つのも20年ぶり。
何か素敵な沢だったような気がして、胸がときめく・・・。
というわけで、すてきなナメ。


おなじみの丸太の滝。

美しいカマ。


でも、ピンクデポがばちばち打ってあるのが嫌になり、地図を読んでいくのだ!、となにか変な意地になっているうちに、ルートを間違えてしまった。
おかげで、こんな登りも、

どうやら、930m付近の左からの枝沢を1050m付近のものと勘違い。
冬のルートのピーク前のコルに出てしまった。
まあ、天気もいいのでヤブをこいでいこう、ということで、2時間ヤブこぎ。
ようやくピーク。


二人ともヘロヘロ、さわやかになっていい感じ。
おかげで、下りも未踏気分。
11時間を越える行動の末、下山。

気温がとてもさわやかで、天気もよく、体にササとハイマツの香りをたっぷり浴びて、とてもよい沢始めでした。

豊似川撤退

2010-08-12 | 沢登り
8月11日、トヨニ岳を目指して、右股沢を遡行。
しかし不安定な気象条件のため撤退。
元はと言えば、左股を上がって、春別川に抜け、春別川トヨニ岳北峰南西面直登沢をやろうという話。でも天気が不安定なため怖くて今回の計画に。

8月10日
20:00頃、翠明橋公園着。公園内のトイレの建物に宿泊。快適なり。
宿泊不可かもしれませんが、夜付いて早朝立ちということで許していただく。
4:00起床。
この段階では、星がはっきり見える空に安心。自転車を左股沢から上がってくる辺りにデポ、下山に備える。

5:00、二股橋発。二股橋を歩いて渡り、50m行くと、林道ゲート。
車はもう通れない感じの荒れた林道を歩き、474m二股まで行く。
6:00、474m二股、ガレガレの二股。
すぐにへつりが多くなり、楽しい。


この滝の下の淵に、ザクティを入れてみた。こっちは水面から見ているので撮っているときは分からなかったけど、帰って動画を確認すると、魚がうじゃうじゃ写っていた。
矢印は全て魚。ピンクの矢印には巨大な影が・・・。


1時間ほどで函状地形が始まる。
小滝と淵が続き、微妙なへつりを楽しめる。全体に明るく開けていて、雰囲気が良い。
7:30、590m二股
小雨が振り出す。
700m付近からは、常に小滝といった感じ。次々と滝を越えていく。



9:30、800m二股。
雨足が強まり、進退窮まる。
南峰に抜けようかという話もしたけど、このまま続いては明日の下山ができないということで、撤退を決意。

10:00、下山開始。
増水のせいで、懸垂下降や高巻を数回強いられたり、胸までの渡渉を何度かしたりして、林道あとにたどり着く。

そのあと、温泉に行ったりして帰りましたが、ずっと雨。
夜も全道的に降り続いたようだったので、撤退は正解でした。
よかった、よかった。

積丹岳大滝沢 積丹岳1255m

2010-08-02 | 沢登り
若者3人を含む5人パーティーで、大滝沢から積丹岳ピークを目指す。
30日、車を1台、積丹岳の小屋前にデポ。
北尾根の取り付き林道の最深部へ行き、そこが結構快適なテン場。
ビールとソーセージを堪能。夜の闇は酔いを深めますね~。

31日、やぶこぎを案じて、3:00起床。
若者2人は、起きた瞬間からテンションが高くて、会話がはずむ。
こちらは3:00起きでは、心も体も何もはずまない。

4:00テン場初。草ぼうぼうの林道を歩き、15分で入渓地点。水門跡がある。
前日まで、大雨警報など出ていたので、多少水量が多いかな。

5:30大滝着。

噂通りの迫力。圧巻ですね。
右岸の草付急登を上がり、3mほどのハングを越えて登る。上り口から2mのところにランニング用の支点有り。

大滝の上に出るとすぐに美しい小さなナメ滝が連続。


F3、20m。どこでも登れそうな階段状の滝。水流の右を、若者がトップで突破。


8:30、F6、25m。3段テラス風の滝。水量が少なければ、真ん中も行けそうだが、水流の左から登る。


8:50、500mの二股。
本流である左股にはF7があり、左岸を直登。
ここまでで滝も終わりかあ、などと言っていたけど、小滝が続くのであきない。
750m地点の、地図で左岸にがけマークの場所は急なナメ上地形。

フリクションが効いていて登りやすい。視界も開けてきていてとてもいい感じ。

ナメ地帯を越えると、またまた小滝が表れ始めてうれしい。

意味もなくシャワークライミング。

11:50、藪に突入。

20分で、狭いお花畑に出る。そこから別の沢型に入り、詰めていく。
沢型は、すぐ切れて笹&潅木、時々ハイマツの藪に再突入。

1時間くらいのヤブ漕ぎで、積丹岳ピーク。


もっと、やぶが大変かと思っていたので、得した気分。
日高がつぶれて積丹になったので、盛り上がりに欠けていたのだけど、沢には満足できました。

黄金沢

2010-07-19 | 沢登り
天気のいい数日を、完全に外してしまった。
なので、雨の日の沢登り。
「近所で、日帰りで」という条件で、気軽に行ったら、結構な雨でした。

7:20、入渓。190m地点。

周回林道の先っちょ。ゲートはありましたが・・・。

8:00、300mくらい。釣れると聞いていたので、竿を出したが、昨日の雨の増水のためか、あたりなし。魚影はあるんだけど・・・。

きれいな滑床とか、すてきな小滝を通過するんだけど、天気は悪いし、水も多い。
またもやゴムソールと相性があまりよくなく、快適感はない。

9:35、420m、10m2段の滝。

「これ登ったら、何もないよな。」「780mの滝までは、行けなさそうだしねえ。」ということで、このあと、30分くらい登って終了。
滝は残置シュリンゲで懸垂。
右のルンゼっぽい上にチョックストーンがあって、その穴から懸垂4m。
上りもココからの方が安全かも。

この後、のんびり竿を出したりしていたら、雨が本降り。
水が見る見る増えて、少しにごり始めた頃、スタート地点へ。
あまり深入りしなくて良かった。
毎日水の事故ニュースを聞いているので、少しあせりました。

林道の土砂崩れを心配しながら戻り、浜益温泉でさっぱり。

去年も、Uくんとオコツナイで同じ様な体験。2年連続ですね。