ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

5/15日 大入(おおにゅう)川沿いの道を新豊根ダムまで遡行 清流・山の緑・滝・滴る水 その4:目的地の新豊根ダムに到着

2018-05-22 07:02:45 | 草花
前の記事でも書いたことですが、道を歩いている時に自宅から電話が入り、急用が発生し、帰宅する時間に制限が出来てしまい、俄かに忙しい山行となってきましたが、今は絶対に目的地のダムまで行っておこうと覚悟が決まっています。
左手に見る大入川との高度差はあまり変わってはいないのですが、あたりが心持ち開けて来ていて、明るい場面になっています。
そんなことからダムに大分近づいているような実感もしています。
この記事では念願の新豊根ダムに着き、ダム湖(みどり湖)の湖岸を見て歩くところまでをレポートします。

マタタビ ↓



一部の葉を白くさせるマタタビ特有の姿が見えました。こうなると花の咲くのも近いので、花の蕾を探します。二枚目の画でその蕾が見えています。
マタタビの葉は辛い・・・・・
ためしに、葉の一枚を噛むと・・・・これが極上の辛さでした。



ヤマブキの花の後 ↓

こちらは黄色い花びらが落ちたヤマブキのガクが見えています。




タラの木 ↓

今回は数が少なかったので、タラの芽を摘むことをしていません。



あと300m ↓

これまで1kmごとの表示でしたが、ここでは「あと300m」を教えてくれます。



大入トンネル ↓
入口

問題の大入トンネルに来ました。内部に電灯はありませんので、ヘッドライトを灯します。
長さは300メートルと聞いています。トンネル内には水が流れていると聞いていますので、それ用の足回りも用意してありますが、行けるところまで今までのまま、行って見ることにしました。



トンネル内 ↓

トンネル内は確かに水が流れていますが、それは路面だけであり、歩いて来た時のままの靴で大丈夫のようです。



ダム側の出口 ↓

無事に向こう側のダム湖のそばに出ました。これならば帰り道ではヘッドライトも点す必要はなさそうです。



ダムの湖畔 ↓

湖の湖畔には東屋が建てられていて、折り返すときに、この日陰で食事をとりました。


みどり湖 ↓

湖の名前は公募で決めたようですが、名前に相応しい水の色ではないでしょうか。
この時の貯水率は「リアルタイムダム諸量一覧表」で調べると76.4%でした。まだ貯める余地ちがあるのですね。


ダムの仕様 ↓

数字的なことはここに書いてある通りですから、ダブらないようにします。
ここに発電のことについて載っていませんので補足すると、新豊根ダム湖(みどり湖)を上池に、佐久間ダム湖(佐久間湖)を下池に利用している揚水発電所で、最大112万5千キロワットの電力を発生させることができるということです。



ダムの提頂部 ↓

提頂の長さは311mだそうです。



展望台 ↓

展望台の上に上がり全体を眺めます。



下部放流ゲート ↓

下部に放流ゲートが一門見えています。これがダムから放流する時に操作するゲートで常用だそうです。



上部放流ゲート ↓

提頂部には放流ゲートが二門あります。こちらは下部のゲートが不具合時、非常時に操作するゲートになるそうです。



ドーム型コンクリート・アーチダム ↓

この提高は116.5mになるそうで、その高さはこれから解体に入る名古屋城天守閣を二つ重ねた高さに匹敵するそうです。
水を貯めるコンクリート断面の厚さですが、下で20m、中央で15m、提頂で5mと薄くなっていくそうです。



新豊根ダムの上流部 ↓

みどり湖側からダムの上部を見ます。水の色がみどり色ですね。
展望台を下りて、湖岸を少し歩いて見ます。



ヤブデマリ ↓

ヤブデマリの花が近いところで咲いています。



クサイチゴ ↓

クサイチゴの花も一輪だけ見ました。



発電取水口 ↓

湖の東側の岸近くに取水口があります。ここから佐久間湖まで水の往来をさせて発電するのでしょうね。
コメント (4)
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5/15日 大入(おおにゅう)川沿いの道を新豊根ダムまで遡行 清流・山の緑・滝・滴る水 その3:大崩落で橋が流された。

2018-05-21 07:08:22 | 草花
山行中、ずっと心配していたことがありました。
それは未知のところを歩くわけですので、道の状態が悪いところは無いかということで、最初の心配は土砂崩れでしたし、トンネル内の落盤や出水でした。
土砂崩れは何か所かありましたが、程度が軽かったので、いつかは重度のものが出てくるのではないかとビクビクしながら歩いていましたが、この記事でついにそれが現実のものになりました。

その場に来て、目を疑うほどの崩れようで、山の斜面が40-50mに亘り、一皮分崩れ落ちて、それが橋を直撃し、沢を渡る橋がなくなっていました。
普通はここで引き返すところですが、小生側に、永年の宿題の完遂を願う気持ちもありましたので、ここで深く考え込みました。
「行くか、それとも引くか・・・・」

テンナンショウ属 ↓

ここでもテンナンショウの仲間たちが出てきました。やや群生しています。



桐の花 ↓



路側に桐の花が並んで落ちています。それが距離にして50-60mは続いています。
それをずっと遡ると、やっと桐の木にたどり着きます。



モチツツジ ↓

モチツツジはここでもまだ咲いています。



ヤマハタザオ ↓

細くてとても小さい花、ヤマハタザオが一か所で見られました。



琴瀬山神社遥拝所 ↓

”琴瀬山神社遥拝所”という木の表示板がありましたので、行って見ました。この祠にお参りして道に戻ります。
付近に琴瀬山という山があるそうで、琴瀬山神社は名古屋の熱田神社にゆかりのあるところのようです。



青い山 ↓

完璧に緑に包まれた”青い山”がどこまでも続きます。



ここで、トンデモナイ場面に遭遇してしまいました。
大崩落の現場 ↓





山の斜面が崩れ落ち、橋が破壊されて、土砂や材木により道が塞がれています。
沢の向こう側にこれから歩く道があり、沢を越えるには一旦崖を下り、対岸の崖を登り返さなければなりません。
ここで無理に渡るとしても、復路でも同じようなことをしなければなりません。
そんなことを考えて、引き返さずに、ここを慎重にこなすことに決めました。
先ずはストック2本ををここに残して、帰りに回収することにしました。
これで両手が自由に使えます。 そして、首からぶら下げて居たカメラをリュックにしまいます。
最後に手袋をはめて手を保護し、努めて慎重に行動します。

何とか向こう側の道に到達することが出来ましたが、帰り道のことを考えると憂鬱です。



マルミノヤマゴボウ ↓

マルミノヤマゴボウはまだ姿を見せてくれます。



第1トンネル ↓

歩き始めの第2トンネルから2時間20分掛けて、やっと第1トンネルにつきました。



東栄町と豊根村の境 ↓

東栄町と豊根村の境に来ました。
愛知県には「村」は二つしかありません。そしてこの豊根村は愛知県内では最小の自治体になります。
(今年4月の推計人口は1,068人)



注意表示 ↓

目的地まであと2.5kmと表示がありますが、このあたりでスマホが着信しました。(こんなに障害物があるのに、アンテナ状態が不思議です。)



家から緊急の要件が入り、早い時間に帰宅するべき理由が出来てしまいました。
折角ですので目的地まで、当初の案通りに往復することに決めました。
このことにより、この山行は俄かに気忙しいものとなってしまいました。



離山登山口 ↓

離山に登るには、この金網を搔い潜って山に取付くようです。



ヤブウツギ ↓

ヤブウツギが数少ない花をつけています。



養蜂 ↓



道端の日当たりに日本ミツバチの箱が10個くらい並んでいましたが、そのどれにも蜂の姿は見られませんでした。



土石の堆積 ↓

ここでもかなりの量が押し出されています。



キツネアザミ ↓

小生の住む家の周りでも以前は見た花ですが、こんな山奥でも見ました。
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5/15日 大入(おおにゅう)川沿いの道を新豊根ダムまで遡行 清流・山の緑・滝・滴る水 その2:山からあふれ出す水

2018-05-20 07:04:53 | 草花
前々日に比較的まとまった雨が降り、その影響がこの日にまで残っていました。

緑の深い山間部でしたので、川の水に”濁り”が入ることはありませんでしたが、歩く路面は濡れていて、時々水が路面を広く流れて居たりもしました。
そして道のすぐわきの岩の隙間からは水が流れ出ていましたし、いたるところに滝が掛かっていて、それが景気よく水を落としていました。

目を転ずれば、近くは緑陰で、遠くは緑に覆われた瑞々しい山の景色があります。
まさに山歩きの醍醐味を存分に味わい、山に浸り込んで歩いて行きます。

滝 ↓

この山行中で見た滝は、どれも大瀑布という規模のものではありませんでしたが、時として落差が50メートル越えもあるかと思えるものに到るまで皆スリムなものでした。



コアジサイ ↓

梅雨時に見るコアジサイの花を、早くも見つけました。



注意表示 ↓

上流のダムが放流することがあるので、注意を喚起する看板ですが、この文言の中にダムまでの距離が書いてありましたので、それを目安にして歩きました。
この看板は、以後、おおむね1kmごとに出てきます。



工事車両 ↓

ここに止めてある車両は帰り道では人が乗って作動していました。



ヒメレンゲ ↓

日当たりの悪いこのような場所から、日当たりの良い場所でも咲く、適応力豊かな花と見ました。



イワタバコ ↓

ここでもイワタバコが群生しています。花の時季には”さぞかし・・・”と思われます。



工事車両 ↓

この車も帰り道ではちゃんとお仕事していました。



道に土砂 ↓

ここから先には、未だ、工事車も入っていません。



道に水流 ↓

路面を水が小気味よく流れていきます。



ホオノキ ↓

対岸を見渡せる場所に来ました。このあたりの道は大入川の水面よりも40-50mは高くなっていて、対岸のホオノキの花も随分小さく見えています。望遠で精一杯引き寄せて撮ります。



山からのシャワー ↓

岩盤に山からのシャワーがありました。近くを通ると霧が肌を気持ちよく濡らしてくれます。



エゴノキ ↓



路面にエゴノキの花が散っています。花を探して上を見上げると未だ花が残っています。



噴き出す水 ↓

山から吹きだす水が、路面を流れていきます。



ヤブツバキ ↓

涼しい場所ですので、遅い花が未だ残っています。



時ならぬ落ち葉 ↓

”濡れ落ち葉”・・・・自虐的な場面ですが、同類相哀・・・・とかなんとか。



流土 ↓

斜面から押し出されたものを横目にして通過します。



青い谷間 ↓

山全体が、谷まで含めて緑に埋まります。



ヤブデマリ ↓

ヤブデマリの花も今が盛りのようです。



押し出された土木石 ↓

ここではかなり大掛かりに崩れてきています。
これから先にもっと凄い場面が出現します。
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5/15日 大入(おおにゅう)川沿いの道を新豊根ダムまで往復 清流・山の緑・滝・滴る水 その1:道端に車を駐めて歩き出す。

2018-05-19 07:07:45 | 草花
この火曜日に、静岡県と愛知県の県境に近い、場所を歩いて来ました。

大入(おおにゅう)川という天竜川の支流ですが、この川沿いの道を往復で20kmくらいですが、自分の足で往復しました。
もうだいぶ以前のことなのですが、トヨタのタウンエースでこの道に入り、新豊根ダムを目指して遡り始めたのですが、道が狭くて、進むのが怖くなり、途中で引き返してしまった経緯があります。
それから30年以上が経ち、未だにその時の挫折感が癒えていませんでしたので、今回は車を使わずに歩き通してしまおうと考え、現地に乗り込んできました。

この目論見は、道の入り口が、早速、車の通行止めになっていて、車を使わないで行くことが理にかなっていると実証されました。

位置図 ↓


実行図 ↓

歩き始め地点の標高は170mくらいで、目的地の新豊根ダム湖畔の標高は約480mで、この間は約10kmあります。
10km歩いて、高度差は約300メートルですから、平地歩きに近い道中となります。

鳥瞰図 ↓


いつもですと、この下に断面図を出すところですが、この道は岩の間を縫うようにして作られていて、GPSの軌跡が飛びまくって、正確な距離や高度が示せなくなっているので、断面図の表示は控えました。



車を駐める ↓

適当な駐車場を探しながら車を走らせてきましたが、それが見つからないまま、歩き始めの個所に来てしまいました。
やむなく、道端で、道路作業車の行き来に邪魔にならない様、また山からの落石に遇わないような駐め方にしました。



モチツツジ ↓


"ウツギ" ↓


クサノオウ ↓

車を置いた場所では、さっそく、モチツツジ、"ウツギ"、クサノオウの花が出迎えてくれます。



歩き始める ↓

歩き始めから道は濡れています。前々日に大量の雨が降り、その影響は丸一日経っても残っているようです。



第2トンネル ↓

この素朴なトンネルは第2トンネルですが、第1トンネルまではこれから大分歩くことになります。



日向ぼっこ ↓

道の先で、蛇が寝そべっていました。小生に気づいた彼はお約束のニョロニョロスタイルで動いて道を開けてくれました。


大入川 ↓

この時点では大入川は未だそれほど低いところを流れているわけではありませんが、次第に道と川の高さの差が開いて行きます。



ガクウツギ ↓

ガクウツギの花は今回の山行ではウツギほど頻繁にはて来ませんでした。



滝 ↓

歩く道の山側はほとんどが岩壁の下を通ります。そこには滝が掛かり、何度も目を楽しませてくれます。



ミズキ ↓

ミズキがときどき姿を現します。これと近いクマノミズキもあったと思いますが、きちんと分けることができません。



滝 ↓

最初のうちは出てくる都度、滝の写真を撮りましたが、数が多くなり、次第に見るだけになってしまいました。それでもマイナスイオンを感じながら通り過ぎては居ました。



マルミノヤマゴボウ ↓

蕾のうちから上品な薄いピンクを見せてくれるのは、ヨウシュヤマゴボウとはちょっと違います。



青い山 ↓

青い山を分け入って行く・・・・種田山頭火の世界が垣間見えました。



工事の表示 ↓

道路の壁の金網に工事年度が表示されています。この年度の古いもの探しも面白かったです。
でも、平成になってから15年以降のものがトンと見えませんでした。こんなところにも日本経済の元気無さが現れているような気がしました。


イワタバコ ↓

岩壁に滴る水、そして日陰の西側斜面とくればイワタバコの登場ですね。今回は沢山の場所で、イワタバコの元気な葉を見ました。花はお盆の少し前になりますね。



破損個所 ↓





ガードレールがめくれ落ちていて、それのもともと有った場所を探すと、40mほど先に今度はポールだけの場所がありました。
上を見上げると、金網には崩れ落ちた土砂が、塊りになって宙づりになっていました。
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5/10日 南アルプス戸台からの帰り道 その4(最終記事):駒ヶ根付近で見た、中央アルプスや南アルプス

2018-05-18 06:23:45 | 草花
戸台川を遡行したシリーズの4番目で、これが最終記事になります。
ここでは車で家路についた道筋で、山岳景観の得られた場所で車から降りて、山を眺めて撮った写真を並べます。

何故山岳景観に拘ったかと言いますと、山に入っていた時は、前日の雨の名残があって、空は午前中には完全に晴れてはいなくて遠くの見通しは得られなかったのです。
午後になると、段々晴れてきて、やっと良い空になったのですが、生憎、戸台川沿いを歩いていて、両側は山が屏風のように立ちはだかり、遠くへの視界が塞がれていたのです。

景色の上では欲求不満が積っていたので、帰り道の展望に期待をしていたからなのです。

車に戻る ↓

朝、車を置いた場所に戻ってきました。
これから戸台の仙流荘の前を通り、中沢峠経由で駒ヶ根インターチェンジを目指して走ります。



中央アルプス ↓


カシバードで山名確認 ↓


中沢峠を越えて、駒ヶ根の市街地を目指して走ります。天竜川を渡る手前で、中央アルプスの山並みが一望できる場所がありました。



中央アルプス南部の峰 ↓




北部の峰 ↓




雪形と宝剣岳 ↓

時間の関係で中央アルプスはシルエットになります。
確認しづらい光線ですが、雪形も二種類見えています。



天竜川を天竜大橋で渡り、駒ヶ根市街に入って行きます。
市街地に入り、インターチェンジに近づくと、今度は背後に南アルプスがはっきりと見えて来ます。



南アルプス北部の峰 ↓

まずは甲斐駒ヶ岳・仙丈岳・北岳・間ノ岳が良い光線の中で見えています。



南アルプスをカシバードで山名確認 ↓



この場所から見えている山をカシバードで描画しました。



甲斐駒ヶ岳 ↓




仙丈岳 ↓

仙丈岳は、位置が近いので、見えている峰の中では際立って大きく見えます。
今回はあそこのずっと山裾を歩いていたことになります。



北岳 ↓

折角の北岳の景観ですが、電線が写り込んでしまいます。



間ノ岳 ↓

間ノ岳も同じことです。これより左の農鳥岳や塩見岳は前山の山体に隠されます。



荒川岳 ↓




赤石岳 ↓




奥聖岳など ↓

ここからは聖岳は平頂では見えずに、ほかの山と混じってしまっています。


駒ヶ根ICからは飯田山本ICまで走り、そこから下の道にて家を目指して戻って行きます。
道の駅信州平谷でこりんさんと別れ、我家に着いたのは午後7時半頃でした。
ぴーちゃんとお別れして、この山行は終結します。
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