ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

そろそろ初冬の景色になって来るのか? 菊の花(園芸種)が咲き出しました。

2018-11-12 06:59:33 | 草花
心あてに 折らばや 折らむ 初霜の 置きまどはせる 白菊の花    凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)

上掲の歌は古今和歌集と百人一首に載っているものですが、歌の意味は「もし折るのなら、あて推量で折ることにしょうか。初霜が置いて、その白さの為に区別もつかず、紛らわしくしている白菊の花を」・・・と言うことになるようです。

この歌に俳句の正岡子規が写実の面でイチャモンをつけました。
曰く「初霜が降りたくらいで白菊が見えなくなるわけではない。これは嘘の趣向である」という理屈ですね。

漢詩の世界では白髪三千丈とか、一晩中泣き明かして袖を濡らすやら、酒斗を辞さずとか、大げさな表現が用いられることがありますね。
ここでは、白い花が雪や霜にまぎれて見分けがつかなくなる・・・という表現ですが、これは漢詩から援用された表現方法だそうですが、従来のその表現手法に疑問をさしはさんだ、正岡子規ならではの感性が、現代俳句の流れを生み出したのでしょうか。

それはさておいて、我が家の庭にも季節の最終段階の花が咲き出しました。
もうすぐ、霜も降りるようになってくることでしょう。

白菊 ↓


赤 ↓


黄色 ↓


黄色に紅 ↓




ツメレンゲ ↓



ツメレンゲの花が大分咲き揃って来ました。



ミセバヤ ↓

ミセバヤは今が真っ盛りのようです。



センリョウ ↓


マンリョウ ↓

センリョウとマンリョウはやっと実が揃いました。



サルナシ ↓

先日、山から頂いてきた実です。表面がしなびていましたが、かなりの美味でした。



シラビソの実を分解 ↓









部位





10月12日に南沢山を歩いた時に、道を通せんぼしていたシラビソの木から、実を頂いてきて乾かしていました。
球果が大分乾いて、開いてきましたので、それをしごくようにすると、なし崩しにパラパラ崩れて、③の画のようになりました。
④は球果の上下サイドと中心の軸で、⑤は球果の構造体と種子です。種子は松の実によく似ていると思いました。


ガガイモ ↓

ガガイモの実も縫合線が割れて、種と冠毛が見えて来ました。



アシナガバチの巣 ↓



二階のテラスの下の軒端にアシナガバチが巣をかけていました。これは梅雨の前頃から気づいていたのですが、無駄な殺生はやめておこうということで、放置しておいたら巣がどんどん大きくなり、家人が心配していました。
蜂がすべて巣立つのを待って、巣の撤去をしようと思っていましたが、昨晩にそれが確認できましたので、撤去しました。
巣の長径は20センチ弱で、短径は13センチありました。
六角形の巣穴の数は400ほどあるようです。
手に取って観察すると、白い蓋はすべて破られていて空になっていました。
コメント (2)
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