ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

12/29日 浜松市北部の三岳山・立須・滝沢展望台 その3:立須から滝沢展望台を目指す

2016-01-05 07:12:26 | 草花
カルスト地形に特徴的な現象として、カレンフェルトというものがあります。
まず、カルスト地形についてネット上から説明されたものを拾ってきました。

カルスト地形(独: Karst)とは:石灰岩などの水に溶解しやすい岩石で構成された大地が雨水、地表水、土壌水、地下水などによって侵食(主として溶食)されてできた地形(鍾乳洞などの地下地形を含む)である。

カレンフェルトの説明の前に、「カレン」という言葉の説明が必要になってきました。
カレン(独:Karren)とは:石灰岩の露頭には,雨水や地表流による溶食作用によってさまざまの微地形が刻まれるが、その溝状の微地形を指します。

最後にカレンフェルトについてです。
カレンフェルト(独:Karrenfeld)とは:このカレンの景観が広く見られる原野を言います。
ドイツ語のfeldはフェルトと読み、おそらく英語のfieldと同じ意味だと思われます。

これから登る立須(たちす)は、石灰岩の露頭であり、とりもなおさず、カレンフェルトなのでした。


立須に取付く ↓

石灰岩の塊がごつごつしたところを登っていきます。
このところでは、小石がざらざらしていなくて、足場がきっちりと靴底になじんでくれるので、割合安心感を持って登って行けましたが、雨の日には石灰岩は滑りやすいのではないかと思います。


フジの豆 ↓

安心感を持って登っていますので、”よそ見”もできています。藤の豆の莢がぶら下がっているのを見つけました。



一番高いところ ↓

そんなに歩かないうちに、一番高いところが見えました。足場がしっかりしていますので、あそこまではそれほどの危険を伴わずに近づけそうです。


カレン ↓

岩のひとつづつを眺めると、確かに雨水に浸食された、筋状の溝が無数に見えています。
これがカレンなのでしょうね。



富士山 ↓

一番高いところに登り、岩が尖っていますので、尻の下に敷き物をして、岩の上に腰かけて、眺めを楽しむことにしました。
待望の富士山は、先ほど三岳山から眺めた時よりも、もう少しだけ、山肌の詳細がよく見えたように思いました。
しかし、山頂の時よりも、左の裾野の見え方が少なくなったようです。


風力発電 ↓

風力発電のプロペラが、7基だけ見えています。


平尾山 ↓

振り返った方角に、豊橋の最高峰、平尾山が見えています。



尉ヶ峰 ↓

先日歩いた尉ヶ峰も見えていて、その背後に、弓張山系の坊ヶ峰もちょこんと頭を出しています。



浜名湖 ↓

浜名湖の湖水が群青色に見えています。やはり水の色はこの色が良いですね。
浜名湖の眺めを楽しんでから、岩から下りることにしました。


立須の突端 ↓

あそこに腰かけて景観を独り占めしていたのです。



マユミ ↓

岩から下りながら、マユミも見つけました。



ホウライカズラ ↓

これは初めて見るものでした、ソヨゴとは葉の付き方が違います。
後でいろいろ聞いて、これが「ホウライカズラ」であるとわかりました。



林道に戻る ↓

林道に戻り、これから、足を延ばして、滝沢展望台まで行くことにしました。
(富士山にもっと近づいて、しっかり見ておこうと思ったのでしたが、この目論見は失敗でした。
富士山の方角は、山体に邪魔されて、全く見えませんでした。)



ヒヨドリジョウゴ ↓

林道歩きをして、滝沢望台までの道筋で、沢山の”獲物”にありつけました。
こうしてみると、世の中に無駄というものはないのでしょうね。



ヤブコウジ ↓



カラスウリ ↓

カラスウリは3か所で見かけました。



(テリハ)ノイバラ ↓

はじめはノイバラと思いましたが、これはテリハノイバラのようですね。



フユイチゴ ↓

豪勢に実をつけた、フユイチゴも登場。



クサギ ↓

クサギの実に、まだ色が残っていました。



テンナンショウ属 ↓

この山で二度目の、テンナンショウ属の姿です。スルガテンナンショウという種類もあるそうですが、それかどうかです。
コメント (4)
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