#photobybozzo

沖縄→東京→竹野と流転する、bozzoの日々。

もうすぐ春ですね、恋をしてみませんか。

2006-02-04 | Photo-diary
本日、オーディションを行った。
TVCMの重要な役どころである女の子の選出だ。
春商戦のキャンペーンとして、
キャンディーズの「春一番」をアカペラで歌ってもらう。
♪恋をしてみませんか?と歌ったところで、
気になる異性とすれ違い、はにかむ感じを演技してもらった。

14歳から21歳の5人の女性が
殺風景な会議室に集合した。

背広を着たむさ苦しいサラリーマンと対峙して
彼女たちは、何を感じていたのだろう。

自分をアピールすることで精一杯…といった感じだろうか?
こんなときは相手を道ばたの石ころだと蔑んで見てもらった方が
いい演技ができる。

変に媚びようと欲を出してしまったら、緊張してしまうのだ。

監督とボクは、オキナワ版宮崎あおいを期待していた。
その場にいるだけで、空気を変えてしまう娘。
どんな理屈もいらない。その存在が、すべてだ。

5人の女性は、ほとんどがCM未経験者。素人と言っていいだろう。

カチコチの自己紹介を終え、それぞれが演技をする出番となった。

…いきなり一人目から、…来た。
………………………………驚いた。

その場の空気を変えるとは、こういう娘のことを言うのだ。
そんな逸材だった。
つまりは、自分の世界をしっかり持っているから、空気が変わるのだろう。
想像力のタマモノ。

春の気持ちよい朝、「春一番」を口ずさみたくなって、
大声で歌っていたら、気になる異性とすれ違った…。
…そんなシチュエーションが、彼女の頭の中で再現されたから、
その場に居合わせた、むさいサラリーマンも共演者になってしまったのだろう。

異性の背中を追いかけようと…、
…振り向いた、その横顔を、春一番が駆けめぐっていった。


彼女たちのコンポジットには
それぞれの身長とスリーサイズが記されている。

たった3センチ、4センチの違い。

メジャーで測れば、それだけの違いでしかない彼女たちの差異は、
空気を共有することで、とてつもない差となって顕れる。

ほんの5分。

それだけの共有で、完全に彼女の世界に引き込まれている自分がいる。

人間存在の不思議を想った。



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