「なんだ、あるんじゃん。心配したぜ」
そんな言葉を吐く元気もなく、案内人の後をついて歩く。
階段を下り、差し出された場所は…。
先ほどの個室の湯船よりは大きいが、
「広めの家庭風呂」…といったイメージは拭えない。しかも、ここも室内だ。
湯けむりに運ばれた硫黄臭が、鼻を突く。
なるほど、湯船いっぱいに張られたお湯は、まさしく「泥湯」だ。
灰濁したお湯を掬ってみると、なめらかに指先をすり抜ける。
おそらく台湾文化には、
見ず知らずの人間と共に入る「大衆温泉」は根付かなかったのだろう。
あくまで個室スタイルにこだわるわけだ。
「仕方ない。ここで妥協しよう」
ブツクサ言ってる妻を宥めながら、温泉に片足を突っ込む。
「おおおお、熱い!!!」
そんな言葉を吐く元気もなく、案内人の後をついて歩く。
階段を下り、差し出された場所は…。
先ほどの個室の湯船よりは大きいが、
「広めの家庭風呂」…といったイメージは拭えない。しかも、ここも室内だ。
湯けむりに運ばれた硫黄臭が、鼻を突く。
なるほど、湯船いっぱいに張られたお湯は、まさしく「泥湯」だ。
灰濁したお湯を掬ってみると、なめらかに指先をすり抜ける。
おそらく台湾文化には、
見ず知らずの人間と共に入る「大衆温泉」は根付かなかったのだろう。
あくまで個室スタイルにこだわるわけだ。
「仕方ない。ここで妥協しよう」
ブツクサ言ってる妻を宥めながら、温泉に片足を突っ込む。
「おおおお、熱い!!!」