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イラストレーター/ライター遠藤イヅルの困った嗜好をばらす場所

【セダン蒐集癖】Vol.257 消えたプリンスの香り グロリアHT(230型)

2011-01-24 | セダン蒐集癖。
ほんとうは別に記事にするほどのセンセーショナルなこととして、
先日、桜井眞一郎氏が、なくなりました。
プリンスが好きな自分にとっては、ほんとうにショックな出来事でした。
ご冥福をお祈りいたします。







...ということで、今日は4代めグロリア、230型です。


プリンス時代、スカイライン(1500cc)の1900cc仕様として登場した初代グロリア(BLSI型)。
当時3ナンバーが1500cc以上だったため、日本で最初の3ナンバー車となりました。


そして2代めグロリア(S40系)は、スカイラインをベースにしたモデルから脱却して、
アメリカ車の影響を大きく受けたフラットベッド・スタイルとなり、
日本の量産セダン初の「OHC」エンジン、ライバルにも負けないストレート6など
プリンスの技術力の象徴のような輝かしい一台です。
ちなみに、一時期だけ、「日産・プリンスグロリア」だったときがあります。



3代め(A30系)は、このブログでも出てきています。開発中にプリンスが日産に吸収合併されてしまったため、
日産・グロリアで登場。エンジンの一部、部品等も日産セドリックと共用化が
押し進められていましたが、ですがやはり中身はプリンス、
直6エンジンもG系、あしまわりもド・ディオンアクスルだったのでした。



でもついに、4代めグロリアは、完全にセドリックの「バッヂエンジニアリングカー」になってしまったのでした。ときに1971年のことです。
エンジンは4気筒=H20、直6=L20となり、ついにプリンスのエンジンがドロップ。
外観はグリルやテールエンドなど以外はほぼセドリックと同じ。
プリンスは合併というよりは「吸収されたのだ」という感覚を
なんだかとても強く感じさせるクルマです。


結局セドリック・グロリアという名前自体が消える2004年まで、
兄弟車のスタンスは変わりませんでした。
でも、グロリアはY31以降スポーティを前に押し出すなど、プリンスの残り香(この場合「イメージ」)を
感じさせてくれたように思います。

230にはセダンと、この4ドアHTがありました。
いまやなつかしい、ピラーレスのスカっとぬけた4ドアHT。
かっこいいなあ。


ちなみに230の4ドアHT、ウチの実家で乗ってました。思い出深いです...。



>>ということで写真が超わかりにくいので売りもののリンクをば。

コメント (10)
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