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イラストレーター/ライター遠藤イヅルの困った嗜好をばらす場所

【セダン蒐集癖】Vol.247 たぶん、最後の「カクカク」アルファロメオ アルファ155

2010-11-08 | セダン蒐集癖。

アルファ155って、大好きなんです。その後継の156も、もちろん、現行型の159もいいのですが、
155が好きなのって、カクカクアルファの最後を飾る一台だということにも理由がありそう。






FRだったそれまでのアルファベルリーナは、75をもって幕を引き、
その後継は、ついにフィアットのシャーシ(Tipo)を用いたFFになりました。
それが、1992年登場のこのアルファ155。

いまでこそアルファは「FF」で当たり前ですが、あの頃はまだアルファスパイダーが
105系シャーシ(電車にあらずw)で残っていたくらいの時代で、
まあ164はFFだったんですけど、
ジュリエッタ、75と続いたトランスアクスルFR自体が終わるということも含めて、
それなりにセンセーショナルに自分は受け止めてたように記憶します。


この個体は後期型のフェンダーがワイドになって2Lツインスパークが
16Vになったころのモデルだと思いますが、
それにしてもスリークで、コンパクトで、それでいてキャビンが大きくて、
ノーズが長くて、という、どこかしらバランスのおかしい
(でも、決して醜くない)
155のデザインは、その前の75、ジュリエッタなどにも通ずる、
「いかにもアルファ・ベルリーナ」らしくて、好きでした。


それと、しかしまあ、いつものことで「ieうるさいな」と思うかもしれませんが、
このころのクルマは、小さくてよかったなあ。




75(ほんとはTSのほうが好き)


ジュリエッタ



乗ってもちゃんとアルファらしいし、エンジンはなにしろ搭載の向きが変わっても
75ゆずりのあの「ザラザラした触感」を伴うツインスパーク&V6ユニット※だし、
FF自体にはスッドに乗っていた自分にはぜんぜんコダワリは無かったし、
正直なんどか、買おうと思ったことがあります。

※Q4はデルタインテグラーレのエンジンでしたが。




155といえばBTCCやDTMでの活躍が懐かしいですね。
また最近WTCCなどが復活しているようなので、アルファにも159で参戦してほしいものです。
ヘリの事故で腕を切断したあと復帰してステアリングを握ったナンニーニは、この155で
DTMを戦っていましたよね。ニコラ・ラリーニとかも懐かしいね。


BTCC仕様


DTM仕様





>>なお、Tipoの兄弟車はほかにFIATテンプラ、ランチアデドラがありました。
アルファはこのほかにも、Tipoベースで145、GTV/スパイダーなどが作られています。


>>おまけ。164の前身、アルファ6(セイ)。



>>アルファロメオのV6OHCエンジンの最初の搭載車。デビュー当時は、なんと6キャブw
だれが調整できるんだw



>>おまけ2。カクカクアルファの代表格。アルファ90(ノヴァンタ)。



>>これはアルフェッタのメカニズムを使った後継車種で、
アルファ6が生産終了し、164が出るまではトップレンジでした。
製造期間は2年くらい?日本には無いだろうなあ...。

コメント (14)
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