Retrospective...

イラストレーター/ライター遠藤イヅルの困った嗜好をばらす場所

【セダン蒐集癖】Vol.165  カタにはまらぬことのクールさ サーブ9000

2008-11-21 | セダン蒐集癖。
80年代のサーブといえば、
日本でも900は売れた外車のひとつに数えてもいいかと思うのですが、
あの独特のデザインや、キーシリンダーの位置などが一風変わっていて、
サーブ=900という印象づけを、少なくともこの日本では行われていたようです。

そんな中、サーブは900よりも上の層を狙って、クワトロプロジェクトに参画し
9000を生み出しました。

ランチアテーマとドアなどを共用していた9000は、
デザイナーも同じくジウジアーロ。
顔こそサーブ900と同じでしたが、あのボンネットの開き方も、
鍵の位置も、反り返ったリアウインドウ周りの造形も、
やたら長い前後オーバーハングも、シルのないドアの開き方も
9000には無かったのでした。


海外のものに「特殊性」のアイコンを求めるのは自分も含めて
日本人の特徴だと思うのですけれども、
それは特に車では顕著かと考えると、やはりサーブは900のほうが分かりやすい。

でも。アメリカや欧州のユーザにしてみれば
9000はむしろ旧態全とした900に比べ、
新しく乗りやすいサーブとして認知されていたと聞きますし、
確かに9000は実用車としての実力も高い魅力的な一台だと思います。

そう、現に自分も9000の魅力に気がつかなかった一人です...。




そう考えると、ieの目指す「カタにはまらない」で
外車をしれっと乗ることの奥深さと難しさ、
そして、こういう車をこんな風に乗るってまあ
なんて「クールなんだって改めて感じた次第...


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いやはや...久しぶりに見た、9000。

薄ライトのCSではなく、旧来のCD顔。
明らかなノッチ。シンプルなデザイン。

....すげえいいじゃんか。9000...。


うーん、なんで9000の魅力に気がつかなかったんだろう(涙
サーブは900、なんですよね、確かに。イメージ的には。
だけど、9000もまた、あの当時サーブを支えた屋台骨。
カタにはまらない視点、もっと持ちたいですよね。



>>テーマ然り、164然り、クロマ然り、この4兄弟の魅力は広い室内。
内装は完全なサーブスタイル。あえてふかふかの革シートを選びたい。
窓も大きく、900とはずいぶん違うんですよね。

>>って言いつつ、買わないよなあおれ(涙)...買うなら9-5?
コメント (5)
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