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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ゲームスタート

2022年06月02日 | 環境システム科
環境システム科が誇るユニークな小型水耕温室。
先日覗いて見たら葉物野菜が栽培されています。
これは全国でも名久井農業高校だけで学ぶことができる
学校設定科目「起業チャレンジ」で栽培されている野菜です。
環境システム科3年生が受ける授業で、なんと生徒たちが3つの
模擬農業法人を設立し、野菜の生産から販売を自ら行い
その売り上げなどを競うまるでゲームのような人気科目です。
栽培作物、価格、販売方法などの決定権は先生ではなくすべて法人。
先生は相談に乗ったりアドバイスをするだけ。
彼らのモチーべーションがあがったのは、思い切って自由と責任を
名農生に渡したこと。俄然やる気がでます。
面白いのは3つの法人用に温室の中に3つの水耕栽培システムが
設置されていること。栄養分の濃度や供給方法、光の波長などを
それぞれの法人で設定することができます。
普通だったらこんな温室などありえません。
つまりこの施設は青森県と相談して「起業チャレンジ」を学ばせるために建てた
特殊な温室なのです。プレーヤーである名農生を緩やかに
そして楽しく競わせながら秋のフィニッシュへ誘導するのは
コーチである先生の腕の見せ所。今年もゲームが始まりました。
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原点 !

2022年06月02日 | 研究
この装置を引き出しから出すのは約5年ぶり。装置の名前は光量子計といいます。
1m2に1秒あたりどれぐらいの光が届いているかを測定する装置で
手に入れたのは結成まもなくの園芸科学科時代のTEAM FLORA PHOTONICSです。
LEDを使った草花の栽培を行っていたこともあり
どうしてもどれぐらいの明るさなのかを調べる必要があったからです。
明るさといえばワットとかルーメン、さらにカンデラなどの単位があり
どれがいいのかわからなかったので、植物工場の論文を読んでみると
なんとPPFD(光合成光量子束密度)という表記をみなさん使っています。
調べて見るとこれは植物が光合成を行う波長の光がいくらきているかというもの。
植物栽培ならではの明るさの単位です。
これは窓辺においたもの。光量子量は100前後です。
屋外だと桁が違います。いかに太陽がありがたいかがよくわかります。
確かTEAM FLORA PHOTONICSは60ぐらいないと
徒長することを明らかにしています。
今回は定温器内の補光のためLEDを設置したのですが
その際に久しぶりに使われました。
園芸科学科時代、年2回は学会のポスター発表に参加していたので
数年前まで数十本のポスターが倉庫に残されていました。
そのどのポスターにもあったのがPPFDの表記。
PHOTONICSと名乗っていたチームの原点とでもいう装置です。
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