BAMBOO-JET  ~うみの部屋~

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三銃士

2009-06-26 16:12:26 | 読書感想文
「わんわん三銃士」というアニメを前に見たのだけど、
けっこう面白くて、原作はどんなものかと読んでみました。
フランス文学を読んだのは初めてです。
三銃士というのは、「ダルタニャン物語」の中の初期の3つを指すものらしい。
あの映画の「仮面の男」もこのダルタニャン物語の一部です。
ダルタニャン物語はかなり長いらしく、主人公のダルタニャンの晩年までが描かれてるらしいが、日本ではあまり見かけないと思う。
何といっても有名なのが三銃士編で私が読んだ角川文庫以外にも、
岩波や児童書からもでてるらしい。
三銃士というのは、ダルタニャンが友人になる銃士隊のアトス、アラミス、ポルトスのことです。
よくアニメになったり映画になったりするから聞いたことがある人も多いと思う。
先日「スラムドック$ミリオネア」では、この三銃士の名前が最後の問題になって出てました。
私はちょうど読破した後だったので、すぐにわかりましたが。
映画の主人公は本を読んだことがないのでわからないとの内容でした。
さて、話の内容は前半はダルタニャンが銃士隊に入り、三銃士と友達になるまで。
後半は敵対する枢機卿の手先であるミラディーとの駆け引き合戦みたいなもんでした。
このミラディーがまたいい味出していた。
悪女というか、すごい女で、その美貌と天使のような声で次々男の人を破滅に追い込んでいくんです。
野心家でこの時代の力もない女の人なのに、三銃士を手玉に取ってらうあたりがすごい。
ミラディーがイギリスで義理の兄に幽閉され、あの牢屋の管理人を彼女の魅力で落とし込み、見事に脱走して、従順な兄の家臣にイギリスの侯爵を殺させるとこは、すごくハラハラして読みました。
ところで私はアトスが好きです。
ミラディーの一番初めの夫だったとは。
ほかの二人に比べたら、すごくまじめで礼儀正しく、一番堅い人物かな?
ポルトスもなかなか面白い人物だけど。
しかしアトス以外みんな人妻と恋愛してるのが、さすがおフランス文学と思ったわ。この時代は盛んだったのだろうか。
すごく古い時代に書かれた作品なのに、登場人物のせりふの言い回しなど面白くて(訳もいいのかなー)、今も昔も友達というのはいいものだなぁと思います。
アニメでは名セリフ「一人はみんなのために、みんなは一人のために」がありますが、仲間ってほんとにいいよなぁと思います。(ごくせんみたいなセリフね)
●三銃士(上)(下) アレクサンドル・デュマ 角川文庫

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