BAMBOO-JET  ~うみの部屋~

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羊と鋼の森

2019-03-30 16:22:46 | 読書感想文
映画化されたこともあり、
以前地元の蔦谷書店で平積みされて展示されてるのを見てから、
一度読んでみたかった作品です。
読み終わって不要になった本を交換するという企画で、
幸運にも手にすることができやっと読み終わりました。
村上春樹さんのようにリズミカルで読みやすく、
自然の描写などが美しくどこか憂いを帯びていて、
とても素敵なお話でありました。
普段なかなか接する機会もない調律師と言う仕事の物語。
羊と鋼と言うのはピアノに使われている材料なのですね。
調律と言う仕事の難しさや奥深さを森で表現されています。

以前とある有名なピアノのコンクールのTVドキュメントで、
ピアノメーカーやら調律師やら出てくる番組を見たことを思い出します。
北海道の山中で育ったという主人公の純真さや、
北海道と言う独特の日本(というか本州)離れした土地の持つ自然の豊かさなどが、
お話のあちらこちらに見え隠れしました。
20年以上前に学生時代を過ごした十勝の風景と重なってみて懐かしく思いながら読みました。
とにかく文章がみずみずしく美しいです。
この作者さんの別のお話も機会があれば読んでみたいですね。
映画もちょっと気になるなぁ。
特にこのお話に出てくる双子姉妹の連弾が聞いてみたいです。
〇羊と鋼の森 宮下奈都 文芸春秋

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