BAMBOO-JET  ~うみの部屋~

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アメリカ大統領選挙

2008-11-05 22:27:52 | のほほん日記
バラク・オバマ大統領が来年に誕生する。
半年間、ヒラリーと民主党代表の座を狙って激戦を繰り広げてきたアメリカの大統領選挙が日本時間の今日昼にやっと、やっと長い年月を経て終了した。
結果、アメリカ初の黒人出身大統領が誕生する。
めでたい。
非常にめでたい。
正直、ヒラリーでも悪くないかなぁと思ってたが、オバマさんのあのかっこよさ、演説のすばらしさ、そしてカリスマ性は、もうとめられないと思ってた。
今回選挙を経て、そのドラマチックさに素直に感動してしまった。
オバマもさることながら、負けをあっさり認め、敗北宣言で共に戦ったオバマを讃え彼を支えることを誓ったマケインの演説もすばらしかった。
それまでオバマに対する批判演説しかイメージなかっただけに、マケインのした演説で一番すばらしい話ではなかっただろうか?

日本の選挙であのようなことがあるだろうか。
負けた相手を素直に認め、それを讃え、なおかつ支え応援する姿勢。
あの姿勢がアメリカの持つ強さとしなやかさであると私は思う。
あの国はとても大変なものを抱える世界の実験台のような国である。
いや、「国」ではないかとさえ、思ったこともある。
でも、他の国にはない「すばらしい」ものを持っている。
それを私も今回の選挙でしみじみと思った。
あのような国にやはり憧れと尊敬をしてしまう。
ニュースの中で現地のインタビューに対しあるアメリカ人が「私は今日、またアメリカ人であることに誇りを持ちました」と答えていた。
わかる気がする、人種差別の壁を超えたのだ。
キング牧師の演説から45年、、、長い歳月だが実際自由の国アメリカには差別がある。根強く、はっきりと残っている。
これは人が人である限り避けられない道であるかのように、あきらめのように、そこかしこに当たり前に残っている。
日本のように肌の色が違う国の人間が混ざり合っていない国に育つとそれがどんなものであるかわからないかもしれないが、実際私も黒人が多い街、白人ばかりの州に行くと言葉では言えぬ居心地の悪さというものがある。肌を突きさすがのごとく。
差別ではないが差別のように、そういうものだと思った。
言葉でははっきり口にしないが、差別を肌で感じていた。
そんなアメリカが今差別の壁を越え、ほんとの変化を求めてるのだと思う。
人として、生きていく上で、白人だ、黒人だ、ラテン系だとは言ってられないほど、あの国は今苦しいのだ。
だからこそ、今回のオバマ大統領の誕生はすごく、すごくうれしい。
近い将来、いやこれからも、私達は国を超えて、人種を超えて、宗教を超えて、人として、地球に暮らす生き物として、助け合っていかなくてはいけない。
地球が抱えるたくさんの問題の前には、国だ、人種だ、などと言ってられないものが多く重なっている。
だからこそ、世界に先駆けて移民の国、ステッツ=多国籍国家(と私は言いたい)であるUnited Statesにその見本を見せてもらい、引っ張っていってもらいたいとどこかで思うのだ。
私達も日本人であること、それを誇りにできるようにして生きていけたらいいなぁと思う。

ところで、有名なオバマさんのスピーチです。
ほんとに、シンプルだけどわかりやすくて、すばらしい。

彼らに言いたい。「リベラルなアメリカ」や「保守的なアメリカ」など存在しない。
あるのはアメリカ合衆国、それだけだ。
「黒人のアメリカ」や「白人のアメリカ」「ラテン系のアメリカ」「アジア系のアメリカ」も存在しない。
あるのはアメリカ合衆国、それだけだ。
」「イラク戦争に反対した愛国者も、支持した愛国者も、みな同じアメリカに忠誠を誓う“アメリカ人”なのだ。

また勝利宣言で先ほどシカゴでしたスピーチもすばらしい。

ハロー、シカゴ。もしこの中に、米国はすべてが可能な場所であるということにいまだ疑いをもっている人がいるとすれば、米国建国の祖の夢に懐疑的な人がいるとすれば、民主主義の力に疑問を抱く人がいるとすれば、今夜がその答えだ。

 これが、若者と年配の人、豊かな人と貧しい人、民主党支持者と共和党支持者、黒人、白人、ヒスパニック、アジア系、先住民族、同性愛者、非同性愛者、身障者と健常者が出す答えだ。

 われわれは(共和党が強い)赤い州と、(民主党が強い)青い州の寄せ集めではなく、アメリカ合衆国であったし、これからもそうあり続ける。

 長い時間がかかったが、私たちが今夜、選挙という決定的瞬間に成し遂げたことによって、変革が米国に訪れた。

 共和党のマケイン大統領候補からさきほど丁重な電話をいただいた。マケイン氏とペイリン副大統領候補が成し遂げたことを祝福する。この国との約束を新たにするため、彼らと協力するのを楽しみにしている。

 私はこれがあなた方の勝利だということを決して忘れない。これはあなた方の勝利だ。2世紀前の「人民の、人民による、人民のための政治」は滅びていなかったことが示された。これはあなた方の勝利だ。

 前途は長く、登るべき坂は険しい。後退も、つまずくこともあるかもしれない。1年や1期(4年)だけでは到達できないかもしれないが、約束する。われわれは目標の地点に必ず到達するということを。

 真冬の21カ月前に始まったことが、この秋の夜に終わることはない。勝利そのものが変革なのではなく、(勝利は)変革を起こすチャンスにすぎない。

 (第16代大統領の)リンカーンが、米国が今よりもっと分裂していたときに言ったように、われわれは敵ではなく、友人だ。今夜、私はあなたの票を得られなかったかもしれないが、あなたの声に耳を傾ける。あなたの助けが必要だ。私はあなたの大統領にもなるのだ。

 世界を引き裂こうとするものは打ち倒す。平和と安定を求める者は支持する。きょう私たちは、米国の真の強さは経済規模や力や武力によってもたらされるのではなく、揺るぎない理想の力、つまり民主主義、自由、機会と希望によってもたらされるということを示した。

 今夜、私の心に浮かぶのは(ジョージア州)アトランタの106歳の女性のことだ。女性であり、(黒い)肌の色のために投票はできないと言われた。全米が大不況の絶望に包まれた時、(フランクリン・ルーズベルト大統領の)ニューディール政策や共通の目標によって恐怖を克服する国を見た。イエス・ウィー・キャン(そう、私たちにはできる)

 彼女は、われわれの港が爆撃されのを目撃し、圧政が世界を脅かした時代を生きた。アトランタ出身の(キング)牧師が「われわれは乗り越えなければならない」と人々に訴えた時に、そこにいた。彼女はどう米国が変わることができるのかを知っている。イエス・ウィー・キャン。

そうそう、すべては一人の小さな願いから、不可能を可能にするその思いから、今回の選挙はそれを願うアメリカ国民の投票から夢が願いがかなったのです。
YES,WE CAN.がんばれ、アメリカ、オバマさん!

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3 コメント

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おひさです (小林(城所) 碧)
2008-11-06 05:11:38
久しぶり!期間限定でフロリダに住んで、細切れ時間がチョコチョコ出来たのでご無沙汰のブログを訪れています。

大統領選、すごかったね。現場にいる私より詳しいんじゃない?

メディアで散々、相手の短所を指摘してても、結果が出たら健闘をたたえあう。すばらしいね。
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元気? (うみ)
2008-11-06 08:50:55
>碧ちゃん
フロリダって前回共和党が強かったのに、今回民主党が制したよね?盛り上がってるのかしら。
TV見てたらNYやシカゴが盛り上がっていて、こんなとき現地いたら面白いだろうなぁと思いました。でも所詮投票できない部外者なんだけどね。
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路上応援合戦が盛んだった ()
2008-11-06 09:31:13
元気に英会話に苦しんでます

そうそう、投票権が無い。でも関心はかなり持ってます!
共和党の応援団が沢山いたけど、今は落ち着いて、感謝祭とクリスマスに向かっていて華やかになってきたよ~。


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