BAMBOO-JET  ~うみの部屋~

タケノコジェットでどこへでも!
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モスキートな夜

2007-06-18 23:22:00 | のほほん日記
旅の思い出って、案外おかしな経験が印象深かったりする。旅行といえば、とてもすばらしい景色を見たり素敵な経験をしたり、、、そういうものだと思ってしまうが、案外そういう思いでは強く残らないものである。私が思い出すのって、辛かったことやとんでもないハプニングに巻き込まれたり、そういう経験のほうがあとあと思い出してクスりとしたり、いい思い出になったりもしてる。
キョンジュでのこの日の夜も散々だった。
まずそこまでの経過を説明。
お姉さんに送られ、私とジウンが石窟庵(ソックラム)の入り口で下ろされた。そこはキョンジュの市街地からは遠く離れた山奥にある場所だった。しかしおろされてビックリ。山門の前では100人ぐらい、、、いやもっとそれ以上の子供子供子供。修学旅行か何かみたいだ。すっごいにぎやかでうるさい。みんなで集合記念写真を撮るつもりなんだろう。きれいに列に並んで、先生が正面に立って誘導してるがだいぶ時間がかかりそうだ。
そのあと山門からお寺まで山の中のグネグネした砂利道を進むのだが、ずーとその小学生の団体が一緒でうるさかった。せっかくの人里は慣れた山の中なのに、こううるさいとなんだか落ち着かず、私たちは小学生たちが去るのを待って歩き出した。緑がとてもさわやかで空気がおいしい。
しばらく歩くと山の斜面にお堂が見え出した。実は岩の中をくりぬいた洞窟のような場所の中に昔の人が彫った立派な石仏があるのだ。私達観光客はガラス張りでしか見れないのだが、白くてとても美しい仏像で惚れ惚れしてしまう。周りのレリーフも見事なものでもっと近くで見たくなってしまう。
この石窟庵(ソックラム)の入り口から仏国寺(ブルグクサー)へ歩いて降りれる遊歩道を見つけた。
歩いて40分ほどの道のりでひたすら下りである。階段状であったが比較的緩やかで折りやすかった。私達はおしゃべりをしながら道を下ったがけっこう疲れた。途中から階段が消えてもみじが両脇に植えられた広い参道のような道になったが、あれはきっと秋はすばらしい紅葉できれいだろうと思う。人があんまりいなさそうな道なのにけっこうのぼりですれ違う人がいた。のぼりだとすごく大変だろうに。みんなチャレンジャーだな。。。と思った。
さて、仏国寺はすごく大きなお寺であり、キョンジュでも最も有名な場所。私たちもいくつもあるお堂をポモサのときのようにのんびりと観察した。ここも修学旅行のような小学生が多かった。日本人や外国人観光客も多かった。ジウンはここで「キョンジュブレッド」という日本の大納言のような和菓子をお土産に買った。キョンジュの名物で有名だそうだ。私もコンドミニアムや駅などでもその後見かけたところを見ると京都の八橋並みに有名だと思う。食べてみたが日本の和菓子みたいで食べやすかった。仏国寺からはバスでコンドミニアムまで戻った。
晩御飯はジウンが何か作ってくれるらしい。コンドミニアムの地下にはファミリーマートが入ってる。韓国ではファミマがめっちゃ多いのにビックリさせられた。私の地元じゃやっと最近1,2件で出したのに、なに?なんで韓国にあんなにあるのよって。夕飯の買い物にファミマで色々かって、部屋に戻った。ジウンがご飯を作ってる間にお風呂に入った。夕飯はキムチチゲとたまねぎとソーセージの炒め物、デザートはイチゴだった。すんごくおいしかったし、作ってくれたジウンに感謝してる。お風呂と疲れがきたのか、ジウンがお風呂に入ってる間キョーレツに眠くなった。実はこのお部屋ダブルベットしかない。でもクローゼットに布団一式が用意されていて、ジウンが床で寝ることになった。風呂上りジウンが部屋の窓を開けた。外からは帰るの大合唱が聞こえる。風が冷たかったので私は窓を閉めてもらうように頼んだ。30分ぐらい窓を開けてただろうか、、、しばらく韓国ドラマを見ててさぁ明日に備えて寝ようということになった。しかし、かえるの音がすごい。コンドミニアムのすぐ裏手には沼地と田んぼが広がってる。きっとそこにかえるがたくさんいるんだ。その音を聞きなれていないジウンはなんだかうるさくていやだわぁというが、むしろ私には心地よい。なんか田舎のばあちゃんとこへ来たような、秋の虫の泣き声と一緒で、これが逆に眠りを誘うよ。。。と言った。
しかし30分ほどして、蚊の泣き声に気がついた。
プーン・・・・と耳元で騒ぎ、顔に止まろうとする。顔を刺されたらたまったものじゃない、まぶたや口だったら冗談じゃない。蚊が気になって、ぴしゃりぴしゃり顔をたたいた。ジウンも同感でモスキートが邪魔で寝れない!と電気をつけて壁に止まってる蚊を退治しだした。何分かたって私は自分が汗ぐっしょりなのに気がついた。なんか、なんか暑くないか?この部屋。
ジウンに聞くと「そうよ、だって暖房ついてるもの」っていう。
暖房?この部屋のどこに?
って私が不振に思うと、床が暖房なの。韓国の伝統的床暖房=オンドル式なのよ。。。って
これが噂のオンドルかーーー!!と妙なとこで感動してしまった。オンドル部屋はもう絶滅しちゃったものかと思ってた。
しかし暑いことに変わりないので窓をあけることに。しかし蚊が入ってくるだろう。網戸にしたが、たぶん風呂上りに開けた窓から大量に蚊が入ってたのかもしれない。
この後も私達は蚊に見回られ、お互いぴしゃぴしゃ顔や床をたたく音が数時間鳴り響いた。モスキート、モスキート。ぶつぶつうちらは言いながら、真っ暗な中、結局2時間ぐらいは蚊と格闘してた用な気がする。いつの間にか寝ちゃってたが、朝起きたら自分の枕のヨコに蚊の死骸があった。私は腕に7箇所ぐらい。まぶたも刺されてたらしい。ジウンも腕に8箇所9箇所ぐらい刺されてた。恐るべきモスキート。なんとも忘れられない夜になった。(この日記は5月の「慶州へ」と「キョンジュでサイクリング」の間に含まれるものです)


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