BAMBOO-JET  ~うみの部屋~

タケノコジェットでどこへでも!
読んだ本や見た映画、食べた料理、旅先、育児や日常のことなど、趣味をつらつら語ります

キキとの別れ

2015-10-23 16:25:21 | ペット
今週はとても悲しいことが起こりました。
私の実家で飼ってた猫(13歳)のキキがあの世へ行ってしまいました。
9月から咳など呼吸器系の症状が出て、
病院に行ったところ胸に水が溜まっていました。
始めは心臓の病かと思ったのですが、
もっとやっかいな「悪性中皮腫」という猫にはとても稀で厄介ながんにかかってたのです。
胸腔、心臓、胃・肝臓・小腸・大腸などを収めている空間である腔などの内側を覆う組織が中皮であり、この中皮を構成する細胞が腫瘍化したものが中皮腫です。
とても恐ろしい病気です。
早期発見も難しく、完治させるための治療法は今のところ確立されていません。
がんのせいでみるみる痩せていき、
胸の水が心臓や肺を圧迫するので呼吸も苦しく、
最後は横に寝ていられないほどでした。
薬もあまり効果を発しなくて、
胸の水を抜く措置ばかりしていましたが、
それもどんどん頻度が高くなりました。
ただでさえ病院へ行くのは猫にとって恐怖以外の何物でもないのに、
身体に針を刺して水を抜く行為もかなりのストレスです。
それでもキキちゃんは頑張りました。

最後は安楽死と言う手段を私たちはえらびました。
水を抜く行為自体が彼女に相当な負担になること。
そして水を抜いても1日半ぐらいしか持たないこと。
決して治る病ではないこと。
うちの両親も私もキキをすごく愛していたし、
出来るだけ長く1日でも生きてそばにいてほしいと思いました。
胸の水を抜く治療をし続けることは、もはや彼女にとって苦痛以外何ものでもないと思ったからです。
最後に胸の水を抜いてもらった夜、うちの母と体を寄せ合ってぐっすり眠れたということです。
最高の夜だったと母が言ってました。
少しだけど餌も食べて水も飲んで、家の周りを散歩して。
私も実家で少しの時間ですが、一緒に過ごしました。
最期の瞬間も彼女は立派でした。
私達は病院では泣かないよう笑って精いっぱい彼女を励ましました。
彼女が怖がらないよう抱きしめて撫でて、名前を読んで彼女の眼をしっかり見つめて送り出しました。
どうしてうちのキキがそんな病気になってしまったのでしょう。
あんなに利口ですばらしい猫だったのに。
悔しくて悲しくて涙が止まりません。
この病気は非常に珍しい病気でまだ原因などわかってないそうです。
お医者様には遺伝的なものと言われ、しょうがなかったんだ、これしかなかったんだと思ってますが、それでもどうして私たちの愛するものを奪うのかと思ってしまいます。
どんな生き物でも人間でも死は確実にやってくるし、突然起こり得るものだなぁと思いました。
13年間たくさんの思い出と幸せを私たちにくれてほんとうにありがとうと思います。
どうかキキがあの世で安らかに暮らせますように。