BAMBOO-JET  ~うみの部屋~

タケノコジェットでどこへでも!
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福井さん

2007-01-20 21:00:00 | のほほん日記
今日道を歩いてたら、ばったり福井さんに会った。
びっくりした。
かれこれ何年ぶりなんだろう。。。
福井さんは、私が以前NHKのカルチャースクールで中国語を習ってた時のクラスメイトだ。
その当時で70歳を超えていた。
今から5年くらい前かなぁ。
1年半ほど同じ教室で学び、ある寒い冬の日、福井さんは滑って転び、そのまんま足を悪くして入院してしまった。
そのため中国語教室にも通えなくなり、私は寂しかった。
福井さんは70歳だけど、すごくおちゃめで知識も深く、気さくにいろんなことを話しかけてきてくれた。
初めて会ったときに入会を迷ってる私に「一緒にやりましょうよ、私もほんの少し前に着たばかりよ。」と声をかけてくれたのだ。
私にとってはその中国語のクラスでは、同じ年齢の友達と大差なく話せる唯一の人だったと思う。
なんだろう、他の中国語の教室は知らないが、NHKということもあり、お年寄りがおおかった。若い人は入ってもなぜかすぐいなくなる。その当時のメンバーは覚えてないが、農業やってる人、他に元先生という地位の方が多かった。
小学校の先生、大学の教授。
福井さんも実は短歌の先生で、同じくNHKで教室を開いていた時期があったらしい。福井さんはまだかわいらしいが、この元大学教授というのが、ちょっとえらそうな方で実際大学ではえらいのかもしれないが、私はなんかいやな感じだった。教室の後ろにいるのにふんぞり返ってるような威圧感があって、中国語の先生も実はこの地元の留学生ってこともあり、生徒であるその元教授のことを「○○先生」と先生付けで呼んでた。
私は心の中で、「オイオイ・・・先生はあんただろ。いくら教授だったエライ方でもここじゃあんたの生徒なのに。。。」と思っていた。

そんなわけで福井さんにばったり会って、私は始めあまりに久しぶりだったために、見覚えのある顔でも自信がなかったのだが。、向こうから歩いてくる福井さんを目が合ってもあんまり私が凝視するので、さすがの福井さんも「あっ!!」と気がついたらしく「あらっ!あなた、そうでしょう?懐かしいわー」と駆け寄ってくれた。
少し立ち話をして、一緒にコーヒーを飲みに行った。福井さんはコーヒー中毒と自分でいうくらいコーヒーが好きらしい。
福井さんのその後を聞かせてもらえた。足を痛めた後腰にも来て、結局4年も入退院を繰り返したらしい。しかし中国語の先生とはその後も付き合いがあって、そのときの先生(周先生)の奥さんである王(ワン)さんに自分の家に家庭教師に来てもらってたらしい。すごいよなぁ。
中国の少数民族を尋ねるのが好きな福井さんは退院して一度は家族に止められてあきらめていた訪中を先週決行したらしい。なんと14回目の中国旅行で、西寧大学に勤める周先生にも会ってきたらしい。
しかも75歳のおばあちゃんの一人旅だ。ほんとに御見それする。
心配する息子には出発の2日前に言ったらしい。とめられたくないからだと。うーん、息子の心配する気持ちもわからなくはないが、中国好きなそのパワー、すばらしい。50の少数民族のうち25、、約半分をめぐってる福井さん、その色々なエピソードは聞いててまったく飽きない。私も中国語教室(私は3年でやめた)をやめた後の自分のことを話した。もちろんニューヨーク留学のことも。
ほんとに福井さんと話すと同年代の友達とおしゃべりしてるかのようであっという間に時間が過ぎて楽しい。私の中で福井さんは、友達のような存在である。一緒にいて楽しい友達って年齢や国や性別じゃないんだよなぁとこのごろしみじみ思う。ジウンしろ福井さんにしろ。一緒にいて心から楽しいということが私にとっては大切である。福井さんにはこれからも元気でがんばってほしい。次の目的は客家(ハッカ)を見に行くことらしい。