地方の三文小説家「東義久」の独白

東義久のブログです。

「棟方志功の福光時代~信仰と美の出会い~」を観に行って来た。

2019-10-31 01:40:27 | 友だち数珠つなぎ


10月30日、奈良県立万葉文化館に「棟方志功の福光時代~信仰と美の出会い~」を観に行って来た。普通、こんなに遠い場所の美術館で何の催しがあるのか判らず行かないことが多いが今回は友人の鷺さんからチケットを送っていただいたので知り、出かけた。
これまで棟方志功の作品は何度か観たことがあるが今回みたいに多くの作品に出合ったのは初めてで興奮した。今回はタイトルにもあるように富山の福光時代の作品が中心である。真宗王国福光というように棟方志功は作品を他力により作ろうと考えた。それもこれも光徳寺の住職貫昭を恩師の河井寛次郎に紹介してもらったのが始まり。
そんな河井寛次郎を讃える作品24枚や宮沢賢治の雨にも負けず風にも負けず、吉井勇のかにかくに祇園は恋し、谷崎の鍵の装丁などおもしろいものがいつぱい。
福光で得たものは板の命を削らず黒い面を遺す。それが美しい、という。棟方志功は福光の時代を筆の時代とし筆を持つことでくつろぎを覚えるといっている。
そんななか、ぼくを惹き付けたのは「無盡蔵」という力強い書だった。鷺さん、ありがとうございました。


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