地方の三文小説家「東義久」の独白

東義久のブログです。

瀬戸内寂聴さん東京へ!

2015-06-21 17:51:48 | 文学の部屋
「もしものことがあっても、ここで死んでもいい、と思って療養中の京都から来ました。93歳ですが、居ても立ってもいられない気持ちになって、おととい誰にも相談せずに決めてきのう上京しました。東京に来るのは一年ぶりです。このまま、安倍政治が続けば必ず戦争になります。今は昭和16年、17年当時の状況に似ています。この法案は止めなければなりません」瀬戸内寂聴さんの言葉にありがたくてただただ合掌です。

金平 茂紀さんの写真

今朝、新聞の朝刊にぼくの新刊「童話屋でござる」が掲載。

2015-05-10 18:13:53 | 文学の部屋
今朝、友人のジョージ風呂本からの電話で起こされた。「あなたのことが新聞に載ってるよ」とのことだった。ありがたいことである。思い起こせば、今回の「童話屋でござる」は、地元のケーブルテレビKⅭÑ京都で彼と組んで放映した作品で編んだ本、久しぶりに会おうということになった。


京都新聞の連載「随想やましろ」に「童話屋でござる」の出版のことを書いてみました。

2015-04-10 10:43:08 | 文学の部屋
2015年4月10日の京都新聞に連載中の「随想やましろ」に今回出版した自著「童話屋でござる」の出版のことを書いてみました。興味のあるかたは一読をお願いします!

地元紙「洛南タイムス」が「童話屋でござる」を紹介!

2015-04-09 22:59:15 | 文学の部屋
2015年4月9日(水)付けの洛南タイムスで、ぼくの最新刊の「童話屋でござる」が紹介された。
洛南タイムスは宇治市、城陽市、京田辺市、宇治田原町、久御山町を中心に日刊で発行されている。
一面のカラーで紹介してもらった。作品には南山城の物語も多いので、ありがたいことである。


「童話屋でござる~13の薬瓶~」ぼくの新刊が久々の発売!

2015-04-04 02:25:19 | 文学の部屋
2015年4月10日、ぼくの久々の新刊「童話屋でござる~13の薬瓶~」が、澪標(みおつくし)から発売になりました!
今回の上梓で、単著では11冊目、共著では15冊を超えることになりました。自分でもよく続けてこられたと感慨深いものがあります。
今回はこれまで書いて来た童話をまとめたもので、ぼくの作品の大人の童話集です。
主に、ぼくの住む南山城を題材にした作品や、現代物などいろいろ揃えています。
ぼくの作品では絶版になった「京の走り坊さん」も再掲しており、結構、楽しんでもらえるのではないかと思っています。
ただ、有名作家の作品でもなかなか売れない時代、せっかく出版してくれる出版社のためにも今回は必至で売っていかなければ、と思っていますので興味のある方にはぜひ買っていただきたいです。

出版社  澪標(みおつくし) 定価  本体1600円プラス税

書店で買うよりも著者から直接買ってやろうというひとは、ぼくに直接注文していただいても結構です。よろしく! 







民話劇団さくらの講演があり、観て来た。

2015-03-30 06:11:48 | 文学の部屋
3月29日、午後2時から城陽市の特養ひだまり久世で見んわ劇団さくらの公演があった。
この劇団はぼくの作品を取りあげてくれているので、観に行って来た。
これまでぼくの創作民話「こうの巣山のヨジババ」をとりあげてくれていて、今回で3回目。
舞台装置も演技も格段に最初より向上している。
さくらの熱意に頭の下がる思いだ!

さあ始まりはじまり!

水渡神社の境内の場面。

ステキなホールです。

カーテンコール。


京都新聞に連載している「随想やましろ」2月分が掲載になりました。

2015-02-13 15:15:43 | 文学の部屋
京都新聞に連載している「随想やましろ」2月分が13日に掲載になりました。
今回は「風信子」について書いてみました。興味のある方は読んでみてください。


風信子
                       東  義  久 
去年の暮に父が亡くなり、今年は年賀状も初詣もない静かな正月であった。そんな折り、文学仲間の猪飼丈士氏から寒中見舞いが届いた。見舞い状には、「風信子 父の碁盤に 端座せり」と、一句添えられていた。その句を読み、ぼくは十七文字に心あたためられていた。
風信子と書いてヒヤシンスと読む。春の季語である。日本語ってなんて美しいのだろう。その季語がぼくの若いころの記憶を呼び起こした。
ぼくの住む大久保もずいぶん変わった。その筆頭はといえば大久保駅である。電鉄会社も近鉄ではなく、奈良電気鉄道株式会社、通称奈良電と呼ばれていた。それまでは、今の場所から五百メートルばかり南にあって、今のように高架ではなく下の路面を走っていた。改札口は自衛隊の南側、今の不二家の辺りにあり、そこにはタクシー会社もあった。
そのころの大久保駅は確か東側が石積みになっており、そばにはくりくま映画館があった。駅より東側に住む人たちは踏切りを超えて改札口に行かなければならなかった。ぼくのように旧大久保に住むものは、
するため、改札口まで行かず大谷川の鉄橋を渡りホームの端をよじ上ったりもしたものである。今なら考えられぬほど危険な行為であったがおおらかなものであった。
ホームの端には蔓薔薇が一本、その棘で通せんぼをするように時折り一輪の小さな赤い花をつけていたのを、猪飼氏の寒中見舞いの句からフッ、と思い出したのである。
改札口でないところから入るその行為に後ろめたさを感じていたのか、その薔薇を踏みつぶさぬように避けて上ったのを覚えている。
そのシーンを俳句に詠みたいと、句心のない若いぼくが思ったのだったが、結局はできなかった。ぼくの裡のあの薔薇は冬でしか無かった。白い息をはいて飛び乗った電車は冬であった。当時、薔薇の季語を調べると夏だということだった。それではぼくの俳句は完結しない。僕は白い息をはいて電車に乗らなければならないのに、夏ではぼくの拙い句は成立しない。それでぼくの句は結局完成しなかった。それから暫くして、薔薇の季語のことを知る。薔薇は夏咲きと四季咲きがあり、本来は初夏の季語だということだが、品種改良などもあってか冬にも薔薇が咲くのである。そのために、冬薔薇(ふゆそうび)という季語がある、ということであった。
散文を書いているぼくがたった十七文字の俳句に嫉妬した、そんなことを思い出させてくれた寒中見舞いであった。




次回本の出版に向けての打ち合わせ。

2014-12-11 01:13:11 | 文学の部屋
12月9日は、午前中、大阪の天満橋のキャッスルホテルに行って来ました。
今回は、次の本が久しぶりに出るので、澪標の出版社の松村信人社長と会って打ち合わせをするためです。
澪標はぼくと故高林陽一監督の原作と脚本を出してもらった出版社で、これまで書き溜めた童話を一冊にするということになっています。うまく話が進めばいいのですが・・・その折りは、みなさんもぜひ買ってください。
今のところ、「童話屋でござる~13の薬瓶」と、いうタイトルで話は進んでいます。
どうなりますやら、ご期待よろしく。

打ち合わせ場所。

松村氏。

同人誌「さんじゅうまい」を35年振りに発刊。

2014-11-18 23:26:26 | 文学の部屋
今から35年ほど前、それはぼくが小説らしきものを書き始めたころのこと。
ぼくは、京都の或る同人誌に所属していた。
そこでなぜか不思議に気が合った3人、ぼくと、猪飼丈士、伊佐四四信。
3人で同人誌を発行しようではないかと意気統合した。原稿用紙400字詰め30枚
あれば何でも書ける。だから「さんじゅうまい」と、いう同人誌名は猪飼が考えた。ぼくはいちばん若かったため、猪飼からいわれ表紙デザインをしたらしいのだが、そのことをまったく覚えてはいない。が、猪飼はぼくのデザイインした表紙画を持って35年ぶりに現れた。なにか忘れ物をしたようで、気になって仕方がない。3人で今更ながら同人誌を出そうではないかということだった。
6か月の間に作品を仕上げ、11月に発行することを決め、ぼくらは判れた。暫くして猪飼から写真の葉書が送付されてきた。その葉書には、「砂山の 錆びたナイフに 春の雨」と、書かれていた。
そして11月、「さんじゅうまい」はひとり20部ずつ出来た。
さて、ナイフは錆びているかどうか、楽しみである。

ぼくのデザインが35年ぶりに生き返った。

猪飼さんからの葉書。左から、猪飼、伊佐、ぼく。

目次。

ぼくの創作民話「こうの巣山のヨジババ」民話劇団さくらにより上演。

2014-11-18 00:07:14 | 文学の部屋
11月16日、第17回城陽作業所まつりでぼくの創作民話が上演されたので観てきた。
最近、ぼくの童話が紙芝居や朗読で取りあげられることが多いが、芝居は初めて。そして民話劇団さくらでは、この演目の上演は二回目。
今回は劇団の黒田尚子さんの脚色で、ぼくの暗い話をコミック調に仕上げている。
それはそれでおもしろかった。

熱のこもった演技!


黒田さんと座長の並川理子さん。

細見美術館で「京の走り坊さん」朗読ライヴ!

2014-09-14 00:41:08 | 文学の部屋
2014年9月13日午後7時半から、京都市岡崎の細見美術館でBeauty&Beast3と題した、馬場精子さんの朗読と冨樫春生さんのピアノとのコラボによるライヴが行われた。
今回で3度目になるこのライヴ、今回は新見南吉の作品や冨樫さんのピアノソロに加え、ぼくの作品である「京の走り坊さん」が採り上げられるということなので、のぞいてきた。
この作品、絶版になって久しいが、いまだに根強いフアンがおられ、こうして朗読などをしてもらい作者としてはありがたいことである。
久しぶりに馬場精子さんの「京の走り坊さん」をじっくり聴き、また、物語を煽るように入る冨樫さんのピアノに、この作品を書いてよかった、と思えた夜でした。
ごくろうさんでした、来ていただいた皆さん、そして、馬場精子さん、冨樫春生さん、ありがとう。



ライヴ始まりました。

プログラムです。


記念撮影。

「京都観光文化への招待」ミネルヴァ書房刊

2014-09-04 20:26:38 | 文学の部屋

片岡豊司さんという方がFBでぼくの本を紹介してくれています。
この本は「京都観光文化への招待」と、いう本で、ぼくはそのなかの「学生のまちの音楽空間と物語性ー60年代以降の京都B級音楽からの一考察」と、して加わっています。これは同志社大学の井口貢教授から誘われ、ミネルヴァ書房から出版されています。興味のある方はご一読ください。
片岡さんありがとう!


片岡 豊司

レアな1冊のご紹介
京都と東京のごく一部、局部的に人気のバンド「みずすまし」。何を隠そう僕らのバンドですが、レパートリーのほとんどが僕らの学生時代の京都のフォークバンドのレパートリーです。当時の(紫野高校時代)京都にはきら星のごとくスターたちがいて、彼らの演奏を食い入るように見ながらいくつものコンサートに通ったものでした。フォーククルセダース、ジローズ、カラーズ(「今はもう誰も」を作った佐竹俊郎さんのバンド後にウッディーウーと改名)・・ジローズ・カラーズは特に好きなバンドでした。今でも初代ジローズ歌を聴いたときの感動が忘れられない。杉田二郎、塩見大二郎、細見徹二郎?やったかな3人とも歌がうまくて・・それからザ・バニティー、マヨネーズもよかったな。ラジカルアイ(大阪)、ダボーズ(神戸)・・MFQのコピーをやっていた僕らはこの二つのバンドを神のように尊敬していた・・そして大御所谷村新司ひきいるロックキャンディーズ(神戸・大阪)・・その震えるような感動を、この歳になった今もみんなと共有したくて日夜がんばっているようなもんです。そんなわくわくドキドキしていた京都のその時代をしっかり書いている本がありました。「京都観光文化への招待」僕も知らないその頃の話もいっぱいあって・・・そうそう京都の有名人ということで水谷啓二君、佐藤宣彦君の「スパニッシュハーレムナイト」も出ています。京都出身の人は読んでみる価値あり。