ねーさんとバンビーナの毎日

「静」→ 「淡」→ 「戻」→ 「無」→「休」→「解・涛」→「涛・停」→「抜」→24年「歩」 最終章序章スタート!

あー、なんなんだろう。

2009年06月11日 23時00分24秒 | 考えるねーさん
昔の仲間から電話をもらった。

とある人(知人)が精神的に追い詰められてギャンブルに逃避したあげく借金まみれ、家庭崩壊に至ってるようだ・・・・って内容だった。
会社も無断欠勤の連続、奥さん(知ってる人)子どもをほっぽって数カ月自宅にも帰ってないようだ・・・・って内容だった。

行方知らずで会社にも来ない。連絡も取れない。家族すら連絡が取れない。
大騒動になって警察に捜索願を出すかどうしようかという話になった・・・って内容だった。

とっくに退職しているその頃の仲間で繋がっている人達にも「連絡取れないだろうか。」って電話しまくって捜索をお願いしてさ・・・・って内容だった。

警察ざたにしてしまうのはさすがに騒ぎを大きくするだけにもなりかねないし、
「探偵事務所にお願いして探し出そう」ということになって、なんとか2ヶ月後に見つかったって話だった。
なんだかんだ3ヶ月間くらい仕事も放り出して、家族も放り出して、連絡も取れない状態。
大勢の人間を巻き込んで騒動になったんだって話だった。

会社は大リストラの嵐。
誠実に仕事をしていてもクビを切られてしまった永年勤続の正社員が何人もいる中、
この人は「降格されたものの復帰できたんだよ・・・」って話だった。


「会社中で大ブーイングでさ。
同情の余地はあるかもしれねーけど、あんだけ仕事に穴空けておいてのこのこ出て来てさ、
「真面目に会社にきてリストラにあってる社員もいる中、ちょっといくらなんでもおかしかねぇのか?」
って大ブーイングでさ。」

って話だった。


これを聞いて、どっちの側の気持ちも理解できてしまって、ヤレヤレしてしまった。


「ごめんね、そういう状況が広がる前に「やだやだこれ以上はいられない。」ってさっさと辞めちゃってね。」なんて言っても、
もうここまで荒れた環境にいる仲間うちからは「イヤミ」とも取られず、いや(ね)も嫌みなんかを言ってないし。
なんでかって仲間のみんなもそんな中でもなんとか誠実にやってるから、
その言葉が嫌みだとかそんな次元で探るような心持ちを持たないのだよね。

「イヤミすら友情」みたいな。

ある時期を一緒に神輿を担ぎ合って楽しみもそして痛みも分かち合ってる同士だと、
なんかすごくまっすぐで誤摩化しも無くて、茶化しも無くて、裏も無しで、
誰かを祭り上げて悪口を言うのも結局好きで関わっていたいからこその本気の悪口で(わかるかな、この感覚)、
ヤレヤレと話せるのだよね。


「多分さ、ヤツも仕事で精神的に相当に追い詰められちゃってたんだよな。
誰かに精神的に追い詰められちゃってたんだよな。
自分で追い詰めちゃったっていうより、誰かに追い詰められちゃってたんだよな。
とうに追い込むような仕事現場じゃなくなっちゃってるしさ、
とうに文句をつけるような仕事現場じゃなくなっちゃってるしさ、
表面的には静かで分らないような種の誰かの追い詰めとか問い詰めなんだよな。
元々自分から何かに逃避しちゃうようなヤツじゃないしさ。(思い切り同感)
うまく立ち回って逃げるようなヤツじゃないしさ。(思い切り同感)
おまけにシステム使ったりパソコン使うのもヤツ相当苦手みたいでさ。
そんなのが長く続いてさすがにつらくて逃避したくなっちゃったんだよな。
帰れば奥さんがつえーしこえーしなぁ・・・。」

「そうかもねぇ。(つくづく)奥さんキレイだけどねぇ。(分ってる上での笑いあり)
それで復帰して即「クビです」勧告じゃ、もっと追い詰めちゃって最悪のことになってしまったらさすがにマズイっていう、
社長の温情も少しあったんじゃないのかねぇ。」

「○○○さん(奥さん)からもオレ、かれこれ半年くらいメールもらい続けていてさ。
○○○さん(奥さん)も愚痴のオンパレードなんだよ。
なんだんだろうなぁ、この状態。ホントに「なんなんだよなぁ。」って思うよ。」

「時代の流れでこういう世の中になるのは致し方なかったかもしれないけど、
いろんなところに歪みが出ちゃってるね。」

「そうかと思えば、黒字側でバリバリやってる○○さんは相変わらず凄いよ。」

「あぁ、当時から「アメリカでは通用しないわ」が口癖だったしね。勝ち組とか言うの?(笑)
「お前さぁ、人の会社にきたらまずはここの行儀を知れってんだよ、このインテリ派遣がっ!!」って思って、
内心ムカムカしながら仕事しててさ。本当に疲れたね、すり切れた、一緒に仕事をやるには。
み~~~~んな疲労してたし、衝突もしてたよね。(笑)」

「勝手に一人でやってってくれるんだったら多いに結構なんだけどさ、
他所のやり方すら聞きもしないで誰も巻き込まないで勝手に変えてっちゃうような強引さだったもんなぁ。
オレも何度も衝突してさ。
「そうじゃないんですよっ。」って言いかえす余地のある衝突には絶対にしてくれなくてさ。
あれはわざとだと思うんだけどさ。
「これが最新のやり方なの。いちいち聞いてられないのっ。(後は無視)」を押し付けられるだけさ。」

「だから「これがアメリカ式」みたいなことをいつも言ってたから。
それとまぁ「そのくらい強引にやっちゃって。いちいち聞かなくていいから。」っていう上からのお達しはあったかと思う。
まぁ当時の流れはそのくらい強行に進めないといけなかった事情が裏にあったと思うし、だから正社員じゃなくてスキルの高い高級な派遣を雇ったんだし(情とか不要で立ち回れるから)、「そういうことだったね。」っていうだけのことなんだけどね。(笑)」


「しかしさぁ、もうあれから15年くらいたってるのに状況は変わらずで大変だねぇ。(同情)」

「ヒドくなる一方だよ。
中国やタイやマレーシアって海外展開してやっているあの会社が請け負う部分が少し黒字なだけで、あとは悪化を辿る一方。
あそこの会社だけ生き残って、オレらが所属している会社はつぶれるんじゃないかなぁとか本気で思うよ。(笑)
あ、今年の夏は20年いて初のボーナスゼロだよ。」

「そう、そっかぁ。今どんな作業担当をしてるの?」

「○○まで終わった状態のものを最終納品形態に仕上げるまでを、この作業部分はあそこ、この作業部分はあそこって、グループ会社内に差配して納品までの行程管理してるよ。」

「担当してるメーカーってどこなんだっけ?」

「ずっと変わらず◎◎(電気)はやってて。それ以外に◎◎(電気)と◎◎(電気)も担当してる。」

「◎◎とは長いねぇ。」

「長くいすぎたなぁ。」

「それだってひとつの勤め方だしさ。真面目にやってきたんだしさ。
やりつづけられるところまで頑張ってよ。」




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