脳と気持ちの整理術―意欲・実行・解決力を高める (生活人新書) | |
築山 節 | |
日本放送出版協会 |
これは確か2年前に購入。
自分がっていうより、パソコンを仕事で使用していかなくちゃいけない人たちを相手にシステム構築していると、相手の思考や感情の混乱がこちらに移ってくるっていうか、こちらまで引きずられそうになることがあって、「なんかこういうことが書いてある本ってないのかなぁ・・・」って探して、見つけたんでしたっけ。
中から抜粋。
最近、私の外来を訪れる患者さんの傾向が変わってきました。
(中略)
思考が混乱しやすい人、気持ちの整理ができなくなっている人が増えているのです。
(中略)
私は、外来を訪れる患者さんと接していて、むしろ人並み以上に仕事や勉強がよくでき、向上心も高い人ほど、そういう悪い流れにもはまりやすいと感じています。
現代において情報を持っていることは一つの力ですが、個人の脳がそれを処理しきれなくなると、物忘れが発生したり、思考が混乱したりしやすくなります。
(中略)
さらに、激しい競争社会の中で、一つ一つの問題に対するより速い判断が求められている。
速く的確な判断をするためには、そのときだけ集中して考えればいいのではなく、普段から予定の管理や情報の整理などができていなければなりません。
それが不十分だと、重要な問題を解決する時間がなくなったり、いざというときに舵を大きく切り間違えたりしてしまいます。
見えない敵が脳を混乱させる。
気になっていることを出力しよう。←ブログはいいぞえ。(個人的意見)
明日には「明日の私」がいる。
仕事と「私」を多次元的に捉えよう。
情報は少しずつ覚える方がいい。
「脳の中の小さな机」を意識しよう。
アイデアを出力することより、
「ひらめきの連鎖」を生み出そう。
焦って情報を脳に詰め込もうとするほど、基礎的な積み重ねを省略しようとするほど、脳を上手く使うことは難しくなります。
脳は「少しずつ」「一歩ずつ」がもっとも合理的であるようにできています。
待たなければいけない時間が長い人生の中で、少しずつ情報を脳に入力し、有効な知識を着実に増やしていく。←有効な『情報』ではなくて『知識』なんだよね。『知識』は我が身で実体験しないとつきませんで。(個人的意見)
思考と気持ちを整理し、目の前の問題を冷静に解決しながら、目標に向かって一歩ずつ進んでいく。自分を成長させていく。結局はその方が早いはずです。