ねーさんとバンビーナの毎日

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やっぱりモリマリ20111023-02

2011年10月23日 23時57分05秒 | 紹介屋ねーさん
お芳さんの言葉遣いは今も書いたように粋だったが、当時の花柳界の女は皆そうだったがお芳さんも言葉の中によく漢語をまぜた。

雛妓(おしゃく)や下地っ子(幼い女の子を行く行くは芸者にするつもりで家において、一寸した用や、走り使いなぞをさせる、女の子の名称)に、末は一寸した凄い妓(おんな)になりそうなのがいると、(蛇は寸にしてっていうのはああいうのを言うんだろうねえ)と言い、何か悪いこと(つまりそでないこと)をして巧く胡麻かすのがいると、(お前さんそう潔白には言えないだろう)なぞと言った。

この蛇は寸にしてとか、潔白、なぞというのは歌舞伎で羽左衛門の侍なぞが言うのを聴いて用いるのである。


▼ 蛇は寸にして人を呑む(じゃはすんにしてひとをのむ)

優れている人物は、幼いときから常人とは違ったところがあるというたとえ。


芸者がそこの芸者屋の男と通じたりするとどっちもお払い箱になった。
この内々の者同志が仲よくなるのを(突き通し)と言って江戸時代には二人とも簀巻きにして海へ投げこまれた。
(そいつらを簀巻きにして海へほたり<放り>こめ)なぞと男衆(使用人)が言い、凄いものだったらしい。



▼ 突き通し(つきとおし)

情婦または情夫のできること。
また、そのような関係になること。




芸能の世界で「恋愛禁止!」とか言う(あるいは会社の中で「社内恋愛禁止!」とか言ったり)のは、意味あるんだよねぇ。
ここら辺りからも通じてるものがあるんだろう。
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