全トヨタ労働組合(ATU)

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アイシン機工は人道的立場に立つべきです

2011年06月13日 22時29分58秒 | アイシン機工
記者会見する吉田さん

 AKKの従業員である吉田さんが、今月7日に名古屋地裁に「従業員保全の仮処分」申請を起こしました。昨年の9月まで職場復帰に向けて、吉田さんは会社と何度も話し合いをして来たと言うのです。しかし、肝心の復帰話がなかなか進まず休職をいたずらに延ばされてきました。
 7月には9月4日で休職期間満了で会社を去らなければならない「通知書」が届けられていたのです。なぜ会社は、「復職願い届けと就労可能診断書」を尊重しなかったのか、会社には専門医師としての産業医がいたのに役割を果たしていないのか、疑問の膨らむ問題の多い会社です。
 これまで9回の団体交渉を実施して来ましたが、会社側の姿勢は真剣に復職職場を産業医を含めて探していません。労働安全衛生法上の産業医の役割も理解されているとは思えませんし、会社主導で1度も面談が実施されていませんでした。
 しかも、企業としての組織的対応がされているとは思えず、総務部の部長一人に権限が集中しているのと見識が不足しているため、問題をこじらせているように思わざるを得ません。
 AKKは雇用している以上、従業員のクビを切ることを考えるのでなく、いかに雇用を守るかを考え人道的立場に立つべきです。
 労使の話し合いで決めるべきことが、訴訟になってしまったAKKの責任は大きいと言わざるをえません。
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39 コメント

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一番の犠牲者は彼 (労働者の声)
2011-06-16 12:30:18
無知と無能な奴等に彼の人生を弄ばれたとしか、言い様がない。会社云々ではなく、決定を下した者がいる。こいつらの責任は免れない。今後責任の所在を明らかにし、二度とこんな馬鹿な問題が起きない様に会社は、学ばないといけない。
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週刊誌プレイボーイ (勤め人)
2011-06-16 13:40:57
今週号にブラック企業特集が記載されてる。プレイボーイに取材して貰って、アイシン機工事件を載せて貰うのが一番いい。この会社は社会的に叩かれないと分からない。来年入る社員もアイシン機工事件を知れば、ブラック企業と仕分ける。
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アイシン機工事件を読む (番記者)
2011-06-16 16:49:11
現代社会でこの様な労働争議、しかも会社の言い分は支離滅裂過ぎる。裁判では会社は当然負ける。負けた後に会社は彼にどんな償いをするのか、今のうちに考えた方がいい。会社の都合で休ませて、賃金を払わない兵糧攻めと見せしめ。これは人権侵害以外の何物でもない。彼を事実上退職に仕向けた総務部長は、彼に対して損害賠償問題も発生すると思う。
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トヨタグループの恥 (グループ企業社員)
2011-06-17 03:55:02
産業医の面談が一度も行われていない、総務部長?独断専行での采配。トヨタグループ企業でこんな馬鹿な事があからさまになったのは、アイシン機工だけだろう。恐らくアイシングループでも聞いた事がない。無知と無能な総務部長に全権を委ねた経営陣も、責任を取らねばならない。社会的に会社がやった事をは許されない。こんな会社がグループ企業とも思うと恥ずかしい。
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事故情報 (Unknown)
2011-06-17 07:41:20
日曜日に交通事故がありました。かなり大きな事故です。
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アイシン機工事件を考える (珈琲倶楽部)
2011-06-17 09:59:46
はっきり言って誰も役割を果たさなかった。それどころか組合を出ざるを得なかった、吉田さんに対して兵糧攻めと復職を認めない、全トヨタ労組との団体交渉においても、不誠実な団体交渉を繰り返し、今月末で解雇。自分達が役割を果たさなかった癖に、屁理屈をつけて逃げる姿に、この会社の不当性を強く感じる。裁判で白黒をつけるべきだろう。
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会社側の姿は見えない (ATUブログ愛読者)
2011-06-17 17:17:26
組合さんと吉田さんの姿ばかりしか出てきませんが、会社側の人はなぜ姿が出ない?会社という盾に隠れてしまって見えない。読んでる感想は会社の責任者は誰も責任を取らずに、解雇ありで話が進んでいる。吉田さんだけが解雇に向かい、休職延長が認められると賃金はない。結局吉田さんだけが損をする様にしか見えません。
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会社のありかた (人権センター担当松阪)
2011-06-17 17:27:57
いづれはこの事件も終結します。しかしどうしてこんな事になったのか、検証しなければならないでしょう。その時は会社内部でやらずに、ATUメンバー、人権団体、労働問題を扱うNPOなど外部の人を入れてやらないと、真の検証は出来ません。事件終結後に会社は総括しなければならないでしょう。真の民主化をやらなければ会社は変わりませんし、また同じ過ちを繰り返しますよ。
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よくぞここまでやったと言いたい (闘う仲間)
2011-06-17 17:51:33
ATUを見つけて、会社の組合を辞めて加入。御用組合にいたら間違いなくクビだったのは明らかだから当然だけど、解雇前日に休職期間延長し、団体交渉、提訴、記者会見に至る。普通ならば辞めてしまうだろうけれど、吉田さんの精神面の強さには尊敬に値します。同じように解雇に追い込まれてる人にとって、どんなに勇気づけられるでしょう。今後の展開に期待しています。
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この会社では今までも (社会の目)
2011-06-17 20:32:05
同じような問題が起きていて、彼のように解雇に仕向けられたのではないでしょうか。どう見てもコンプライアンス遵守の会社には見えません。更に問題が大きくなれば、泣き寝入りを強いられた人達が出て来るかも知れません。
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