以下の申し入れ書を送付しています。
2006年10月6日
トヨタ自動車株式会社
代表取締役社長 渡辺 捷昭 殿
全トヨタ労働組合
執行委員長 若月 忠夫
フィリピントヨタ労組(TMPCWA)に対する不当労働行為についての抗議と要請書
わが組合は、「世界のトヨタ」とまで言われる貴社の、以下のような恥ずべき
行為を極めて残念に思い、怒りをもって抗議します。
貴社の子会社ともいうべきフィリピントヨタ社(TMPC)が、2000年3
月にフィリピントヨタ労組組合員233名を不当に解雇して以来こんにちまで、
国連やOECDの多国籍企業ガイドラインに違背し、ILOの勧告が出される
中、IMF(国際金属労連)とその加盟組合の多くから、まさしく世界から非
難、抗議の声が上がっています。
それにもかかわらず、無視続ける貴社の態度は「グローバルスタンダード」を
踏み外したものであり、到底許されないものです。
もはや躊躇すべきではありません。2003年9月のフィリピン最高裁の判決
に従いTMPCWAとの団体交渉をただちに実施すべきです。海外に進出したな
らば、その国の法律を守ることは企業の最低限の社会的責任です。これ以上事態
がこじれることは、貴社にとって大きな痛手を負うことになり、貴社に在籍する
組合員を擁するわが組合としても、看過できない問題と考えております。
尚、本年7月17日にエド委員長はじめ「フィリピントヨタ労組を支援する
会」及び、わが全トヨタ労働組合も同席しての、要請行動を貴社におこなったこ
とはご存知の通りであります。
わが組合は、貴社が自ら制定した「トヨタ企業憲章」の精神に従い、ただち
に、再三にわたる「支援する会」の申し入れに対して、誠実に対応されることを
ここに強く要請するものであります。
以上。