全トヨタ労働組合(ATU)

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成人式とトヨタカレンダー

2007年01月07日 09時40分25秒 | Weblog

 巷のカレンダーでは、明日1月8日が成人の日です。いわゆるハッピーマンデーとやらです。かつて成人の日は1月15日でした。成人の日を1月15日としたのは、この日が小正月であり、かつて元服の儀が小正月に行われていたことによるといわれています。2000年から1月の第2月曜日になっています。

 トヨタ自動車・関連企業のカレンダーでは、明日が仕事始めです。いつもいっているように、トヨタのカレンダーは国の行事とは関係なく操業日をきめます。では、成人の日の記念式典はどうしているかといえば、現在では記念式典を成人の日にはおこなっていません。原則1月の第2日曜日に中学校単位で行っています。市全体の行事として1カ所に集まらずに、地域単位でやっているから、近年よく報道されている荒れた成人式ということはないようです。そりゃあ、200人前後の集団で、顔見知りばかりの場所でみっともないことをすれば後生まで恥の上塗りになりますからね。

 今年の豊田市内の成人式は、稲武地域が1月3日、藤岡・朝日が丘学区が1月6日、その他は今日1月7日に各中学校区にある交流館(公民館)で行われるはずです。地域の自治体の行事が企業の創業にあわせています。

 じゃあ、ほかのトヨタ関連の労働者が多い西三河地域ではどうかなあといいますと、知立も刈谷も碧南も成人の日に記念式典をやっているようです。もちろん、企業には都合があるでしょう。しかし、それは企業の論理です。トヨタはこの件を追求されたら必ずいうでしょう。会社として自治体に日程変更を強要したことはない。行政の側が自主的にやったのだと。まあ、こういうのを「強制された自発性」というのでしょう。

 今から40年近くも前の出来事でした。高校を卒業してあるトヨタ関連の大手企業の生産現場で働いていたときです。先輩数人が職場の上司の班長・組長に年休を取りたい旨直訴していました。成人式に出席するためです。この忙しいときに、我慢してくれというのが上司の説得の内容でした。人のいい上司がこういう場面では会社人間にならざるをえないのが、企業社会なのでしょう。

 それから、こういう話題は聞かないようになりました。それは、成人式のイベントは、成人の日ではなく、第2日曜日におこなうようになったからです。これは企業の都合に自治体があわせたおめでたい事例です。ことわっておきますが、農山村地域で帰省中の若者を対象に正月3が日なんかに成人式をおこなう自治体とは事情は違います。
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