ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

ジュゴンのすむ沖縄の島

2009-03-23 | 南の海
沖縄の天気は、晴れたり曇ったり土砂降りの雨が降ったり雷までが歓迎してくれた。風も強まり、予定していた海に行けるかどうか心配していたが、なんとかぎりぎり船が出た。沖縄島の北部、古宇利島からボートですぐのところにジュゴンが来るというので、見に行った。沖縄のジュゴンは人間をおそれて、夜しか餌を食べに来ないので、ボートで海に乗り出しても、ジュゴンが見える可能性はほとんどない。昔の人がジュゴンを捕りまくったせいなのかもしれない。

 そこでジュゴンの食べ跡を探す。古宇利島にジュゴンがいることはこれまであまり知られていなかったらしい。けれども地元の研究者や漁師がジュゴンがいていつもすぐ近くのアマモ場に餌を食べにきていること、それも親子の2頭連れがこの付近に定住していることがわかってきたという。そこで地元もジュゴンを売り出し、地域の活性化につなげようと新しい大きな看板を立てたり、宣伝に努めているらしいが、まだ知名度は高くない。

 1時間ほど素潜りでジュゴンの食べ跡を探した。3カ所ほど食べ跡が固まっているところが見つかった。1カ所は新しい食べ跡もある。ジュゴンがここに来ていることが自分の目で確かめられたのはうれしい。沖縄の海は暖かいだろうと思って0.5mmの薄いウエットスーツを持ってきた。しかし、意外と風が吹くと涼しい。水の中は寒いかもしれないと覚悟をして潜ったが、やはり南の海は暖かい。冬とはいえども北海道の夏よりは海の水もよっぽど暖かい。

 そのあとたくさんの人と一緒にグラスボートでもう一度見に行った。グラスボートで海をみるのはたいていが珊瑚と熱帯魚だが、ここのグラスボートは海草類とジュゴンの食べ跡を見せるちょっと変わったグラスボートだ。この観光事業もごく最近始まったようだ。ジュゴンも観光には大いに役立っている。それなのに東海岸の辺野古ではジュゴンの餌場を埋め立てて、軍事基地を作ろうとしている。戦争が好きな人が多いんだなあとほとほと感心する。戦争のことなんか忘れて、ジュゴンを眺めていればこんな素敵で心和むことはない。

 ジュゴンをもっと大切にして欲しい。みんなで沖縄にジュゴンを見に行けるよう、基地をなくす努力をしよう。平和が第一。