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無責任なだけの石原新党

2012-10-26 | 政治
石原慎太郎東京都知事が辞職して新党を結成、国政への復帰を目指すという。石原知事が都知事を辞職したのは、なにはともあれ良かった。こんな世界に恥ずかしい知事は、他にはいない。ほとんどやくざのような物言い。差別発言を平気で言う、反人権者。日本の首都の首長として、こんな人間をいつまでも知事にしておくのは、恥ずかしいばかりだ。知事の席を途中で放り投げることについても、大阪府の知事と同じように、無責任きわまりないのだが、それでも石原慎太郎が知事を辞めるということに比べれば、そのくらいは喜んで許してやろうじゃないか。

 それにしても尖閣問題で火を付けて、日中の友好的な関係を一気に潰してしまった責任は、石原慎太郎にある。もちろん野田内閣の責任もないことはないが、石原が外交音痴を発揮して、戦争挑発をしたことは許せない。おかげで日中間の貿易も、相互経済の発展も後退を余儀なくされてしまった。景気への影響も大きいし、中国で工場などを経営していた企業の損失は極めて大きい。経団連会長は、石原に厳重に抗議し、損害賠償請求をしたらどうだろう。知事にタヌキのようなジジイなどと言われて、すごすごと引っ込むのだろうか。原発推進にはあれだけ政府を脅し上げ、TPP参加で誘導してきた人物が、この日中問題の損失については、慎太郎に一言も言えない。情けない。

 たちあがれ日本などという養老院のような古い保守といっしょに国政に復帰するという石原新党は、早晩なくなる政党だろう。彼らも早く選挙をしたいに違いない。のんびりしていたら、どんどん党員が老衰していく。マスゴミは、第3極の芽とかおだてているが、第3極を作るのは、維新の会でもみんなの党でもなく、「国民の生活が第一」の小沢新党だ。もちろん石原新党など名前もまだ無い政党が第3極の中心になどなりようがない。明治維新と同じように、官僚政治に乗っ取られて、維新革命のつもりが結局は薩長土肥の派閥政治になるだけだろう。

 一日も早く、東京と大阪にまともな政治家が出て欲しい。東京も大阪も、タレント知事ばかりを輩出したどうしようもない低民度のところなのだから、しょせんかなわぬ夢なのかも。