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どじょう内閣に期待しないこと

2011-09-03 | 政治
涼しさの北海道から、一気に九州へ南下した。台風12号が四国に上陸し、こちらも荒れている。北海道も大雨が降っているようだ。久しぶりの台風の上陸で、各地で大変な対応を迫られている。東日本大震災の復興がまだまだ見えない中、しかもフクシマ原発事故の影響が各地にこれから顕在化しようという中だから、台風対応も大変そうだ。佐賀県では、久しぶりの雨とかで、台風は恵みの雨をもたらしている。

 天災や人災に気を取られている間に、菅政権が終わって、野田新政権ができたようだ。ノーサイド政権とかいわれているが、いったい何のことだろうか。訳が分からない。全員野球とかノーサイドとか、どうして政治にスポーツ用語が使われるのか、私には分からない。政治とスポーツは違うだろう。

 小沢一郎を排除するかどうかが問題になっているらしいのだが、民主党に政権を取らせるに当たってもっとも功績があった政治家を排除して民主党政権が成り立つとも思えないのに、なぜ排除しようとするのか、これも訳が分からない。検察が小沢を貶めようとしたことは、元秘書の国会議員の裁判で早くも破綻を来している。検察はアメリカの意向を受けた政治家におもねるように小沢を引きずり下ろす計画だったようだが、いずれその企みは破綻を来す。政権交代の効果が徐々に裁判の判決に現れてきている。まだまだおかしな判決も多いが、少しずつ正義が復活しつつある。

 なにはともあれ、政権交代した民主党政権が、内輪もめしていては自民党や公明党に足を掬われるだけだろう。三党合意などは、まさに自公の思うつぼだ。小沢グループを排除して民主党政権が維持できるわけがない。なぜ、そんなことをしようと菅総理が考えたのか。前原や仙石に乗せられたのかもしれないが、ちょっと信じられない。自信過剰だったのだろうか。

 というわけで、野田政権の人事は、当たり前の結果だった。やっと人は揃ったといえるだろう。民主党政権のあらためての発足に、とりあえずは期待をしておこう。ただし、野田首相の公約だった「大連立」「大増税」は、なんとしても止めてもらいたい。「大連立」と「大増税」は、内閣で意見不一致のまま先延ばしを期待したい。興石東幹事長の手腕はまだよく分からないが、ぜひ民主党をマニフェストの実行へ引っ張っていって欲しい。野田首相の役割は、財務省官僚の思うような方向に内閣を引っ張るのではなく、内閣の意見調整に徹することだ。ゼイゼイとうるさい「どじょう内閣」には、風邪薬を調合したい。

 もう一つ、防衛大臣になった一川保夫議員が、辺野古問題をどう扱うか、日米合意をなんとしても進めようとする前原政調会長を押さえることができるかどうか、期待したい。