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ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

温暖化をウソという人

2010-02-10 | 環境
ここ一週間の内に二度も東京へ出かけた。底冷えのする京都から出かけると東京は温かい。ヒートアイランド現象のせいだろうけど、ホッとする。しかし、関東の方が風は強い。京都は盆地のせいか、風はあまり吹かない。静かに、そして、冷え込む。けれども東京へ来て何よりうれしいのは、天気が良いことだ。京都は日本海側に近いせいもあって、冬の天候はやはり曇り気味だ。瀬戸内海に面した香川県や広島県、北海道の釧路周辺といい、関東といい、これまで長く住んできたところはどこも冬の天候は良いところばかりだったから、日本海に面しているわけではないが、冬の京都の天候はやはり気持ちも晴れない。

 ところで今日の東京は暑いほどの気候だった。京都もそうだったようだ。立春を過ぎたばかりの今頃は、一年でももっとも寒い時期なのに、この暖かさはやはり異常としか言いようがない。東京の最高気温は19℃とか。サンナシ小屋なら真夏の気温だ。ワシントンでは、記録的な豪雪で交通機関は大幅に乱れ、10万世帯では停電したという。日本も今年は日本海側を中心に大雪だ。それは、冬型の気圧配置が安定せず、まるで冬の終わり頃のように、次々と日本海を低気圧が東進するためだ。つまり、雪の多さもこの暖かさも、同じように温暖化の影響と言えるかもしれない。

 温暖化はウソだ、地球はむしろ冷えつつあるという説を唱えている学者もあるし、養老孟司や武田某のように、温暖化は政治的な謀略だと言いつのるものもいる。彼らの言うことにも少しは理があるかもしれないが、重要なのは自然科学の真実ではなく、環境の悪化がどれくらい確実に予測できるかと言うことなのだ。学者の論争は論争でやってほしいが、一般の人たちが心配しているのは、温暖化がもうすでに実感できるほどの身近に感じられるようになっていることなのだ。だからこそ温暖化による被害が予想されるなら、それが誤りかどうかを議論してばかりいても仕方ない。もしそのような被害が予想されるなら、防止するための政策をとるのが政治をするもののやるべき事なのだ。予想が間違いだったからといって、対策をとったことを責められたりはしない。むしろ、温暖化が真実かどうか疑わしいなどと人々を迷わせるようなことを今言うことこそ、犯罪的なのだ。環境の危機には、「予防原則」が重要だ。