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ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

奥三河の紅葉とダム

2009-11-17 | 花と自然
紅葉が盛りになってきたせいで、市内の道路が混み始めた。あちこちのモミジの名所で夜間のライトアップなどが始まり、人混みができている。モミジの紅葉もきれいだが、銀杏などの黄色も目が覚めるようにきれいだ。黄葉もけっして馬鹿にならない。職場にある銀杏の黄葉が今盛りで、本当にすばらしい色になっているのだが、お寺のライトアップしたモミジには人が注目しても、こんなイチョウのすばらしい黄色に注目する人はあまりないのが不思議だ。

 週末、三河の奥に出かけた。奥三河の足助というところに香嵐渓という紅葉の名所がある。足助の街に入るずっと前から、道路が混み始め、いっこうに前に進まない。車で出かけたわれわれの目的地は別のところだったので、いらいらしてしまったが、忍耐するしかない。渋滞の列を抜けたのは一時間以上も後のことだった。名のある名所なので人々が集まるのだろうが、渋滞の最後の方に並んだ車は香嵐渓に着く前に日が暮れてしまうのではないだろうかと心配になった。

 その渋滞から何とか裏道を探して抜け出た後は、快適なドライブだった。もう少し先に行くと、きれいな渓谷に茶店が一軒あり、そのまわりにはすばらしいモミジの樹があり、紅葉の盛りであった。しかし、ここはほとんど誰もいない。車が1-2台停まっているだけで、紅葉をゆっくり楽しむことができた。それは見事なモミジの大木だった。でも名前の知られていない場所、人が集まらない場所には、人々は興味がないように見える。彼らはひょっとすると紅葉のすばらしさを求めているのではなく、人混みを求めてきているのではないかと思ってしまう。そうすると、あの渋滞も彼らは結構楽しんでいたのだろうか。

 京都よりは500m以上標高が高いところだったので、紅葉もいまがちょうど盛り。きれいな赤や黄色を眺め、渓谷の水の流れを楽しんだ。でもこの川にはいっぱいダムができており、いたるところにダムがある。紅葉はすばらしいが巨大なダムのコンクリートにせき止められた水の流れは哀しいものに見える。ダムはムダっっ!と叫びたい。ここも新しいダム建設の予定があるらしい。もうこれ以上美しい景色を壊して欲しくない。