天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

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3月16日: NASA、高名な天体物理学者ステファン・ホーキングの遺業を称える

2018年03月16日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

以下は、水曜日の朝、イングランド、ケンブリッジの彼のホームで死去した、洞察力のある物理学者ステファン・ホーキングの逝去に関するNASA長官ロバート・ライトフットの声明である。

 「今日、世界は、彼の影響を誇張することができない巨人を失った。物理学と天文学におけるスティーブンの新しい解明は 我々の宇宙の見方を変えただけでなく、我々の太陽系とその彼方を探査するための、NASAの活動を形づくる上で重要な役割を果たした。」

<出典>: 「NASA報道発表(NASA News Release)」

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<ひとこと>: 偉大な天文学者ステファン・ホーキング博士の逝去を悼み、NASAの報道発表から特別の記事を選択し掲載しました。

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3月15日: 秋の空に浮かぶフォーマルハウトの環

2018年03月15日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

みなみのうお座のフォーマルハウトは、秋の夜空に輝くたったひとつの一等星として知られています。ハッブル宇宙望遠鏡はこの恒星の光を散乱する塵(ちり)の環を写し出していましたが、アルマ望遠鏡は塵が放つ電波をとらえることで、その環の姿をよりくっきりと描き出しました。画像はハッブル宇宙望遠鏡の画像を青色、アルマ望遠鏡の画像をオレンジ色で合成したものです。可視光線を観測するハッブル宇宙望遠鏡では「コロナグラフ」を使って星の光を遮る必要がありますが、アルマ望遠鏡はその必要がないため、光のノイズに邪魔されないクリアな画像が得られました。環の半径は約200億キロメートル、太陽系で言えば冥王星軌道の約3倍の大きさです。(以下略。詳細は下のリンクから)

<出典>: 「国立天文台:今週の一枚」

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3月14日: NASAのジュノ宇宙船、木星の色の帯の深みを明らかにする

2018年03月14日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

何百年もの間、このガスの巨大な惑星は、ゾーンとベルトと呼ばれる夕暮れから夜明けまで広がる雲のカラフルな帯に覆われて見えた。これらの帯は異なる速度で東西方向に吹く風による木星の気象の表れであると考えられた。このアニメーションは、約 3,000 キロメートルの深部の東西方向の流れを実証し、また惑星の大気奥深くのジェット気流の最近のジュノの発見を示している。これらの流れは、木星の急速な自転(木星の一日は約10時間)に起因して、木星の回転軸に対して並行して内部で広がっている。この層の下では流れは衰え恐らく木星の強い磁場によって遅くなる。これらの流れの深さは、これらのジェット気流に関係する総質量を木星の質量(地球の300倍超)の約1%であると推定する科学者達を驚かせた。この発見は、重力フィールドのジュノの測定の、先例のない正確さによって明らかにされた。

<出典>: 「ジュノ(Juno)」

<動画>: イメージをクリックして Youtube から。

<ひとこと>: 右に雲の流れの高速化した例を挙げました。この気流の深さは木星の構造を知る上での長年の大きな関心の的でした。

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3月13日: 木星の北極のサイクロン

2018年03月13日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ジュノの木星赤外線オーロラマッパーのデータが、木星の北極のサイクロンからの衝撃的な視界を造るために使われた。木星の雲のトップからの熱放射を測定するこの赤外線観測は、日光によって照らされる半球に限定されない。それらは、巨大な惑星の北極から派生した、直径約 4,000 キロメートルのサイクロンを囲む、八つのサイクロンに似た形を明らかにしている。類似したデータは、木星の南極で、五つの極付近のサイクロンを持つサイクロンを示している。南極のサイクロンは北の従兄弟より僅かに大きい。ガスの巨人土星の南と北極では、カッシーニのデータが、それぞれ一つのサイクロンに似た嵐のシステムを持っていることを明らかにした。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

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3月12日: 木星を通り過ぎる

2018年03月12日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAのロボット宇宙船ジュノ(Juno)は、我々の太陽系の最大の惑星を、53日の、非常に細長い軌道で周り続けている。この特集のビデオは、ジュノが2016年中頃に到着した時から11回目の近点11からである。このコマ落しの、カラー化されたムービーは、約4時間をカバーし、36の JunoCam イメージを合成している。このビデオは、ジュノが北から接近して始まり、ジュノが木星の雲のトップの上約 3,500 キロメートルからの最も近い視界に到達し、宇宙船が非常な詳細でこの大きな惑星を捕えている。ジュノは、地球のハリケーンより大きな多数の渦巻き回転する嵐や、惑星を巡る雲の明るいゾーンと黒いベルトを通過する。近点の後、木星は遠くに退き、今、木星の南に現れる変わった雲を示している。ジュノは、望まれた科学データを得るために木星の大変近くを通過するので、その機器は、高いレベルの放射線に露出されるために、間もなく故障するかもしれない。ジュノ・ミッションは、このために、現在、宇宙船が木星の大気に急降下し溶けるように指示される2018年中頃の近点14で結了する予定である。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<動画>: イメージをクリックして Youtube から。

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3月11日: 宇宙飛行士達のオーロラの写真

2018年03月11日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

国際宇宙ステーションの宇宙飛行士達は、多くの時間、何万ものオーロラの写真をとってきた。しかしそれらは、多くの場合、正確な方向、スケール、時刻などの情報の記録に欠け、調査の利用には制限がある。この宇宙飛行士オーロラ写真撮影プロジェクトの自動形態参照(Automatic Geo-referencing)のゴールは、鮮明な星のフィールドを含む、できるだけ正確なデータを再構築することである。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

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3月10日: 国際宇宙ステーションから見た南のオーロラ

2018年03月10日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ヨーロッパ宇宙機関の宇宙飛行士アンドレ・カイパーズからの、国際宇宙ステーションの彼の有利な視点からの、殊の外驚くような捕獲。このオーロラ・オーストラリス(Aurora Australis)または南極光(Southern Lights)は、オーストラリアと南極大陸の間の高い大気にある。アンドレは2011年12月に軌道の最前線に旅し、6ヵ月以上の間ヨーロッパ宇宙機関の長期ミッションの一部として軌道上に残った。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

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3月9日: 最も孤独な花火の展示

2018年03月09日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

およそ 5000 万光年離れて NGC 1559 と呼ばれるやや見過ごされた小さな銀河が横たわっている。ハッブルの広視野カメラ3によってここに描かれたこの棒渦巻は、ほとんど観測されなかった南の星座レチクル座に横たわっている。 NGC 1559 は星の構成で詰まった大規模な渦巻の腕を持ち、秒速約 1300 キロメートルで我々から遠ざかっている。この銀河は太陽のおよそ100億の、しかしミルキーウェイより100分の一の質量を含んでいる。 NGC 1559 は空の我々の最も近い隣人の一つ大マゼラン雲の近くにあるように見えるが、これは見方のトリックであり、実際には NGC 1559 は物理的には大マゼラン雲に近くなく、実際には真に一匹狼であり、いかなる近くの銀河の仲間にも、またはいかなる銀河集団の仲間にも欠けている。その方向に望遠鏡を向けるとき、その宇宙の仲間の欠如にも関わらず、この孤立した銀河はなかなかの見ものである。 NGC 1559 は、我々が1984, 1986, 2005, 2009年に観測した、SN 1984J、 1986L、 2005df (Type Ia]、 2009ib(タイプII-P) の四つの超新星と呼ばれる様々な壮観な爆発する星達を有してきた。 NGC 1559 は宇宙では孤独かもしれないが、我々は遠くから観察し賞賛している。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

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3月8日: 銀河 NGC 474:シェルと星の流れ

2018年03月08日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

銀河 NGC 474 に何が起こっているのだろう? これらの深みのないイメージに放射の複数の層が強くかつ複雑に現れ、また、楕円銀河の比較的特色のない外見が与えられている。これらのシェルの原因は現在分かっていないが、潮力の尾は、恐らく、過去何10億年かの多数の小さな銀河達の吸収から残された破片に関連している。言い換えれば、これらのシェルは、 NGC 474 の上にある渦巻銀河との進行中の衝突が銀河の巨人を通した波紋に密度の波を引き起こす、池における波紋のようなものかも知れない。実際の原因に関係なく、このイメージは、少なくともある楕円銀河が最近の過去に形づくられ、また、大部分の大きな銀河達の外のハローは実際には滑らかでないという増加するコンセンサスに劇的に焦点を当てている。しかしながら、小さな近くの銀河達との誘発される頻繁な相互作用との累積による複雑さをも持っている。我々のミルキーウェイ銀河のハローもそのような予想外の複雑さの一つの例である。 NGC 474 は幅約 250,000 光年、うお魚の方向約1億光年に横たわっている。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

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3月7日: ハッブルの物差し、宇宙での新しい証拠を与える

2018年03月07日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

天文学者達は、ビッグバン以後宇宙が拡大している割合の最も正確な測定を行った。ニュースを不安定にしている可能性には、宇宙の構造について未知の何かがあることを意味しているのかもしれない。この新しい数値は初期の宇宙の膨張の独立した測定と争っている。予想できない何かが宇宙の深みで起きている? (中間略)
最近のハッブル望遠鏡は、宇宙が今ビッグバン直後に見られた軌跡に期待されたより速く拡張していることを示す矛盾を確認し、宇宙の梯子を固める結果を得ている。研究者達は、この矛盾を説明するための作業に新しい物理学があるかもしれないことを示唆している。一つのアイデアには、宇宙が新しい高速亜原子粒子を含むことがある。他の可能性では、既に宇宙を速めることが知られている暗黒エネルギーが、更に大きく、或いは成長させ、強めて、銀河達を互いから押しのけているのかもしれない。

<出典>: 「ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)」

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<ひとこと>: 最近発表されたハッブルの観測です。昨日の記事に続き天文学上の重要な記事として取り上げました。記事は要約していますので詳細は「ホームページ」の 「ハッブル宇宙望遠鏡」 を参照してください。

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3月6日: かつてない広さと解像度のダークマター地図

2018年03月06日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

国立天文台、東京大学などの研究チームは、すばる望遠鏡搭載の超広視野主焦点カメラ Hyper Suprime-Cam (ハイパー・シュプリーム・カム、HSC)を用いた大規模探査観測データから、重力レンズ効果の解析に基づく史上最高の広さと解像度を持つダークマターの「地図」を作成しました。この「地図」からダークマターの塊の数を調べたところ、最も単純な加速膨張宇宙モデルでは説明できない可能性があることがわかりました。加速膨張宇宙の謎を解き明かす上で新たな知見をもたらす成果です。

<出典>: 「国立天文台」

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<ひとこと>: この記事はスバル望遠鏡と国立天文台の両方に記事が掲載されています。ここでは簡明で分かり易い国立天文台の記事を引用していますが、詳しくは 「すばる望遠鏡」 の記事をご覧ください。

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3月5日: うみへび座TW星を取り巻く塵の円盤

2018年03月05日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

年齢およそ1000万歳の若い星、うみへび座TW星を取り巻く塵(ちり)の円盤をアルマ望遠鏡が高解像度で捉えました。地球から175光年の距離にあるこの星は、惑星が誕生しつつある星としては地球に最も近い天体のひとつです。円盤に刻まれた2本の暗い隙間は、中心星からの距離が、それぞれ天王星軌道(20天文単位)と冥王星軌道(40天文単位)とほぼ同じです。中心星の近くを拡大してみると、地球軌道と同程度、1天文単位の半径を持つ隙間も見つかりました。これほど中心星に近い位置での惑星形成の現場が見えたのは初めてのことで、太陽系に似た惑星系の形成を理解するための大きな一歩と言えます。
 星・惑星形成の研究者の間では「超有名天体」であるうみへび座TW星。この星を取り巻く円盤の構造やそこでの惑星形成の様子を知ろうと、これまで様々なアプローチで研究が進められてきました。だからこそ「その場で見てきたかのような」画像がアルマ望遠鏡から公開されたときには、相当な衝撃が走りました。(以下略)

<出典>: 「国立天文台:今週の一枚」

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<ひとこと>: 詳細は上のリンクから。

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3月4日: 「お休み」を言う

2018年03月04日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

「国際宇宙ステーションからお休みなさい。DC、ニューヨーク、トロント、クリーブランド、及び周辺エリア!」
NASAの宇宙飛行士マーク・バンデ・ハイからのこのメモは視覚的には驚くべきものかもしれないが、毎日16回の日の出と日没を迎える国際宇宙ステーションでは当たり前の出来事である。

<出典>: 「遠征54(Expedition 54)

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<ひとこと>: マーク・バンデ・ハイは2018年2月28日水曜日に帰還した宇宙飛行士の一人です。この記事は出発以前に掲載されたものです。

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3月3日: 雪に閉ざされたイタリア/お知らせ

2018年03月03日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

イタリアはいつもは比較的暖かいが、今週、東からの獣(Beast from the East)と呼ばれる、一時的な寒波の襲来の犠牲になった。シベリアからの風で運ばれた氷点下の気温がヨーロッパの多くに雪をもたらし、広範囲にわたる混乱を引き起こした。2月27日にコペルニクス・センチネル3A衛星によって捕えられたこのイメージが示すように、ヨーロッパの南のイタリアでも免れ得なかった。イメージの右下のローマの気温は通常は摂氏6度と14度の間にあるが、今週、夜の間にマイナス5度になり、この6年で初めての降雪に遭遇した。ナポリもまたこの数十年で最も激しい降雪を得た。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

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<お知らせ>: 3月3日土曜日午後5時過ぎに、遠征55飛行中イベント、国際宇宙探査フォーラム(東京)が予定されています。中継放送時刻等は「ホームページ」の「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。

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3月2日: 遠征54トリオが乗ったソユーズ地球へ帰る/お知らせ

2018年03月02日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

2018年2月28日水曜日に、カザフスタンのジェズカズガンの近くに遠征54クルーメンバー ロシアの宇宙飛行士アレキサンダ・ミサーキン、NASAのジョー・アカバとマーク・バンデ・ハイとともに着陸するソユーズ MS-06 宇宙船が見られる。アカバ、バンデ・ハイ、ミサーキンは、国際宇宙ステーションの遠征53/54クルーのメンバーとして寄与した宇宙での168日後に戻っている。

<出典>: 「遠征54(Expedition 54)」

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<ひとこと>: ソユーズは、現地時間2月28日水曜日午前8時31分(日本時間2月28日水曜日午前11時31分)に、カザフスタンの凍てついた荒野に着地した。左の写真は宇宙船から引き出された後直ちに防寒具に包まれるクルー。

 

<お知らせ>: 明日3月3日土曜日午後5時過ぎに、遠征55飛行中イベント、国際宇宙探査フォーラム(東京)が予定されています。中継放送時刻等は 「ホームページ」の「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。

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