くらげ銀河(UGC 9326 & UGC 9327)--すばる宇宙望遠鏡
超広視野主焦点カメラハイパー・シュプリーム・カム(HSC)を使って 2014年から約7年かけ、330 夜の大規模観測を行ったすばる戦略枠プログラム(HSC-SSP)で得られた広大な宇宙画像の中には、複数の銀河が重力を及ぼしあい、お互いの形を乱しあっている「衝突銀河」がたくさん写りこんでいます。この画像は、おとめ座の方向にあるふたつの渦巻銀河が衝突している現場で、その姿がまるでくらげのように見えます。くらげの傘に相当する銀河が UGC 9327、しっぽのように見える口腕内にある銀河が UGC 9326 です。この天体を初めて見た HSC 関係者が「くらげ銀河」と形容しました。
銀河はこのように他の銀河との衝突・合体を繰り返すことで、徐々に大きく成長していったと考えられています。宇宙においては、銀河同士の衝突・合体は日常茶飯事なのです。HSC-SSP で公開された画像の中を自由に散策できる hscMap サイトで、ユニークな形の衝突銀河を探してみられてはいかがでしょうか。
【地球からの距離】約 7.7 億光年
【観測装置】Hyper Suprime-Cam (HSC)
<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。
<出典>: すばる望遠鏡
★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
<ミッション別ページ> --- 今日の更新項目はありません。
各ページへのリンク(ペ-ジ欄をクリック: スマホの方は横位置でご覧ください)
宇宙科学の話題 | 主要記事掲載の都度 | ||
地球観測 | 気象を中心とした地球観測 | ||
火星探査の今 | 多数の火星探査衛星の情報 | ||
ハッブル宇宙望遠鏡 | 週の初めに掲載 | ||
ジェームスウェッブ宇宙望遠鏡 | 週の初めに掲載 | ||
アルテミス2 | 2025年有人月周回準備 |
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます