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12月14日:火星探査ローバーキュリオシティ

2014年12月14日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

火星は地球に似た硬い岩石の地表を持つ惑星である。火星が赤く見えるのは地表に酸化鉄(赤さび)が大量に含まれているためである。直径は地球の半分ほど、質量は地球の約 1/10 に過ぎないため火星の地表での重力は地球の40%ほどである。火星の表面積は地球の約 1/4。火星の1日は24時間39分強であり地球に近い。また太陽に対して傾いた自転軸を持っているので地球と同様に季節がある。ただし公転周期が地球の約2倍であるため、火星の季節は地球の約2倍、各季節は6月の長さがある。

火星では、現在、軌道を周る宇宙船(軌道船)として、NASAの2、ESA(欧州)の1、インドの1(試験衛星)の計4機が、また地上の探査車(ローバー)としてNASAの2機が調査を行っている。火星探査の最大の目的は“過去を含めた生命の存在の有無”であり、”水の存在の有無”がその重要なカギとして調べられている。

2012年8月に火星に着陸した火星探査ローバーキュリオシティは、その着陸から2年4か月かけて、最近、最も重要な調査目的地に着いた。今後の大きな発見が期待される。

写真は火星で有名なマリネリス峡谷。この谷はおおよそ長さ 3,000 (800)、幅 800 (30)、深さ 8 (1.8)キロメートル(カッコ内は米国のグランドキャニオンの大きさ)であり、古代の水の存在を象徴するものとも考えられている。

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