宇宙から見た地球:エジプト、ギザ
この非常に高解像度のイメージは、エジプトの都市ギザと、世界的に有名なギザのピラミッド・コンプレックスを含むその周辺地域を捉えている。
ズームインしてこのイメージをフル解像度で探索しよう。
面積でエジプトで3番目に大きい都市であるギザは、イメージの右側の、北に流れるナイル川の西岸にあり、西のギザと東の首都カイロを隔てている。2つの都市を結ぶ橋がいくつも見られる。
アフリカの川の父として知られるナイル川は世界で最も長い川である。その土手近くの肥沃な土地は、エジプト人が乾燥した砂漠で農産物を育て、繁栄することを常に可能にしてきた。
このイメージでは、ギザの密集した大都市圏の灰色に対して、緑の農地が際立っている。街の南西端にある黄色と黄土色は、砂漠とギザ高原の乾燥した砂を表しており、世界で最も印象的な古代遺跡のいくつかがある。
この非常に高解像度のイメージは、ギザの大ピラミッドの独特の形がイメージの下部に観察でき、半分は太陽に照らされ、独特の影を落としている。ここに見られる最北端で最大のピラミッドはクフ王、またはクフ王のピラミッドであり、紀元前2600年頃に建てられた3つの中で最も古いピラミッドでもある。中央のピラミッドはファラオのカフラー王のために建てられ、また3つのモニュメントの最南端で最も小さいのは紀元前2510年頃に建てられたメンカウラー王のピラミッドである。
---注:左に参考図。右上のイメージの大判から左下の砂漠の中をご覧ください。
ズームインすると、クフ王のピラミッドとメンカウラーのピラミッドに隣接して小さなピラミッドが見える。これらは、王室の他のメンバーの埋葬地だった。葬祭殿の正方形の構造が各ピラミッドの近くにも見える。カフラー王のピラミッドの東には、エジプトで最も有名なランドマークの1つである大スフィンクスが認識できる。
ピラミッドの北西約2kmには、ナツメヤシの木でいっぱいの大きな広場に囲まれた、白い菱形の構造物として見える大エジプト博物館がある。50ヘクタールの敷地に広がるこの博物館は、世界最大の考古学博物館である。
このイメージは、最大0.87mの解像度のイメージを提供するVision-1ミッションによって取得された。Vision-1はヨーロッパ宇宙機関のサードパーティミッションプログラムの一部である。
<ひとこと>: 大判はイメージをクリック(タップ)。
<出典>: Observing the Earth (ESA)
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