伝道12:13 事の帰する所は、すべて言われた。すなわち、神を恐れ、その命令を守れ。これはすべての人の本分である。
伝道者はこの書をまとめるにあたって結論を述べています。
人とは霊的存在です。肉体が健康で長生きしたから良い人生であったというのではなく、私たちの内なる霊魂が、神との交わりを得て、満たされ、きよめられていく人生に意味を見出しています。
「ちりは、もとのように土に帰り、霊はこれを授けた神に帰る」(伝12:7)。
人の肉体は土の塵(ちり)で出来ています(創2:7)。ですから、この肉体は死ねば土に帰って行きます。しかし、人の霊は、神が息(霊)を吹きかけて与えられたものであって、肉体が朽ちた後に神のもとに帰ります。
人の霊が神のもとに帰るというのは、さばきを受けるという意味です。「神はすべてのわざ、ならびにすべての隠れた事を善悪ともにさばかれるからである」(伝12:14)と記されているとおりです。
このことを知って、神との関わりの中で生きること。これが人の生き方です。人は肉体だけの存在ではないので。単に動物的に食べて満腹し、子孫を残して死んで行くだけの人生では空しいのです。
人とは何ものなのでしょうか?。人とは、肉体という“服”を着た霊的存在です。
工場で働く人は作業着を着て仕事をします。仕事を終えて家に帰れば作業着を脱いで安息します。人は肉体という服を着て、神の働きのために地上につかわされた者です。その働きを終えれば、肉体という服を脱いで神のもとに帰ります。
だから、今日の冒頭の御言がいうように、「神を畏れ、その命令を守れ。これがすべての人の本分である」のです(12:3)。人とは「神と共に生きる存在」として、神によって創造されたのです。
そのために、神に似せて創造され、神のかたちに創造されたのです。人は神と共に生きる存在なので、神は人の肉体に「息(霊)」をそそぎ、そこで人は生きる者になったのです。
私たちに与えられた本分を受け取ろうではありませんか。(Ω)
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