顔真卿の本物が見られるとは思わなかった。
もう二度とお目にかかることはないだろう。
ほとんど拝みに行くような感じだ。
朝一で行く。
着くともう中国の人達を含む列が伸びている。
チケットの販売は開館時間の9時30分からなので、事前の買っておいたほうがよいだろう。
祭姪文稿は、10分から15分待ちだった。
ただし立ち止まって見ているのは禁止なので、あれよあれよと過ぎてしまう。待ち時間中に解説文などの展示があるので、見たいポイントを頭に叩き込んでおいた方がよい。
顔真卿はもちろんだが、他にも超一級の書が並んでいるので、できるかぎり気になる書には、何回もトライして見るとよい。
懐素の自叙帖はほとんど神がかり的な書だ。巻物のように長い書が、自由闊達、且つ完璧な構成をもって書ききっている。(本物を見るとすごさが分かる)東洋美術の極みである。
祭姪文稿を見るには、顔真卿がこの書を書いた時代背景を理解しておくことが必要である。
安史の乱における顔真卿の行動は、すでに中国の大河ドラマだ。
一族30余名を失った顔真卿の心情はいかばかりであったか。
唐の太宗はひどい、いくら王義之のマニアだからと言って、蘭亭序を墓場まで持って行くことはないだろう。(マニアの悪い例だ)王義之の真筆が残っていないのは、一人で王義之の書をかき集めた太宗のせいだ。
図録も買った
これは館内唯一撮影可能なポイント
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