小説「名も無き世界のエンドロール」読了。感想★★ネタばれ注意★★…①いやまさか、こんな切ない悲しい話だったとは。あまりに悲しいドンデン返し。このオチならたしかに時系列に話をすすめるとヨッチが死んじゃっててそのかたきをとるためにやってることがそのまま読者にわかっちゃうとなんの面白みもないよね。②そして読み返し。マコトが爆弾で自爆する結末まで知った上での読み返しは、どの場面もあまりに切ない。とくに自動車整備店にリサが最初にきた場面、とかね。③そして読み返して最後にわかったんですが、マコト、死んでないですね。爆破でリサもろとも死んだと思われたけど、おそらくはだれか別の死体を用意し、また違うだれかに入れ替わって生きている。それを示唆する部分はいくつかあるけど、1.キダが前日に言った「もう気軽に会えなくなる」というセリフ、2.遺体の損傷が激しく身元の確認を… 3.そして爆破事件翌日にヨッチの事故現場にキダ(このときはもうキダという名前じゃないけど)より先にタバコに火をつけて置いてった痕跡。④ほかにも読み返しでわかることたくさんあります。ファミレスにリサがマコトを迎えにきたシーンも、あとから読むと、キダの心理がわかっておもしろい。(リサからすると初めましてのはずなのにキダはリサたちが去ったあと「相変わらず運転あらい」とかつぶやいてるし)⑤俺(旧キダ、現澤田)が轢かれそうになったファミリーカーがその後ひき殺したとされる「城田」は、あれどういうこと?ネタバレサイトでも読んでみるかな。⑥ヨッチが生きてる時代と、すでにいなくなった時代が交互に描かれてるから、読者はヨッチが現在すでにいないということに終盤まで気づかないトリック。
先日の記事で書いたように序盤はなんか時代がいったりきたりで読みにくいと感じたけど、読了後2回目読みはもう悲しくて切なくて最高。「アヒルと鴨のコインロッカー」にも似た後味。大好きな小説のひとつになりました。
はい、またまたまたコレです。ローソンのじっくり、コトコト煮込んだ24種のスパイス香るビーフカレー。職場環境の影響でローソンのお世話になること多いです。
洋食屋さんのカレーのよう。牛肉はほどよい歯ごたえとほどよいとろとろ感。そして大きさも量もちょうどいい。個人的にはこれがコンビニシリーズのなかではいちばん好きかな。