この度、羽後町田代地区で発掘されたウゴイルカの化石が新属新種である事が判明しました。
(写真、歴史民俗資料館に展示しているウゴイルカの脳頭蓋化石)
ウゴイルカは今から1600万年前頃に生息していた小型(体長195cm)のイルカ類で、ケントリオドン類に属し、種名は産地の羽後町に因んだ「プラティスヴェルクス ウゴニス」と命名されました。
(写真、デスモスチルスの歯の実物。羽後町軽井沢の川で子どもたちが発見したものです。)
同地区ではかつてデスモスチルス(半海棲の哺乳動物)の歯も発見されており、羽後町がかつて海だった事を証明する貴重な資料になっています。
この頭蓋化石は、平成4年(1992年)に農道整備中、仙北市の化石研究者、佐藤隆(りゅう)氏によって発掘されました。
今回、国立科学博物館の甲能直樹博士などの研究により、ウゴイルカが独自の新属新種である事が証明されとても驚いています。
現在、羽後町歴史民俗資料館に展示されていますので、ぜひ一度ご覧ください。
今月8日(木)に筑波大学の研究者が来町されて、プレス発表します。