今月の「さきがけ政経懇話会」は、最近何かと話題の北朝鮮情勢について、礒崎敦仁氏(慶応義塾大学准教授)の講演を聞いてきました。
一昨日もミサイルを発射し、4月には今にも戦争が始まるかの如き報道があって、緊張感漂う北朝鮮情勢なので、我々にとっても関心の高い話題です
結論から言えば、北朝鮮は本音では戦争をしたがってはいない、というのが見通しでした。
では、なぜ金正恩委員長は挑発を繰り返すのか?
それは、リビアのカダフィ政権が核を放棄してNATOの攻撃を受けて体制崩壊したことを教訓に、米国の攻撃を防ぐためには核を持つ事が必要であり、外交カードとしても重要だと考えている、と述べられました。
終了後の懇談で、内部から独裁体制を崩壊させる可能性を質問しましたが、中国、韓国、米国などは体制崩壊を望んでおらず、北の国民も現在の体制以外の選択肢はないと考えている、と答えられました。
金正恩体制は、70年続いた金一家による独裁の永続化が最大の眼目であり、日本にとって迷惑な国ではありますが、マスコミに踊らされることなく、一歩引いて冷静に状況を確認してほしいと述べられました。
大変興味深い話でした。