今月の秋田さきがけ県南政経懇話会は「戦後70年と安倍政権の今後」と題して、共同通信政治部次長の松浦 基明(もとあき)さんの講演でした。
今国会の最大の焦点である安保法案は、多少支持率が下がっても今国会で強行採決しても成立させようしており、維新の党を巻き込みたい思惑で進んでいること。
また、戦後70年の首相談話は「おわび」や「反省」という言葉が入らない談話になる可能性が高く、米議会演説がベースになる見通しであること。
9月の自民党総裁選はできれば無競争で再選され、来年の参院選で勝利を収めて20年東京五輪までの長期政権を狙っていること。
17年までに憲法改正の国民投票を目指すという自民党の思惑はなかなかその通りは行かず、安倍長期政権が実現した場合の仕上げの成立を目指すのではないか。
来年の参院選に向けて野党再編が焦点になるが、民主党と維新の党の合併は難しく、維新の党はその立ち位置を巡って分裂含みであること。
来年の参院選に大阪市長の橋下徹氏が立候補するかが焦点になり、首相官邸はそれを狙っていることなどが講演の論旨でした。
いずれも最近のマスコミが報道していることですが、その通りに物事が運ぶかはわからない、というのが結論でした。
現況からは安倍首相の長期政権の可能性が高いが、ポスト安倍となると自民党も意外と人材難だ、とも述べられていました。
「予想」は反対から読むと「うそよ」となるので意外と当たらないことも多いですね。