ご承知のように、県議会は21年ぶりに会期を延長しました。
3連休中に会合に出席すると、県議会もずいぶんもめるね、という声が返ってきます。
私は、もめているのではなく、間違いのない議決をするために議論しているのだ、と答えています。
自民党の対応には首を傾げますが、基本的にさらに事業を精査することには、反対ではないので、結果的に会期延長には賛成しました。
ところで、21年前の会期延長は何が原因かと、当時の新聞を調べてみました。
理由は当時全国的にブームになっていた、リゾート開発の調査事業でニュージーランドに職員を派遣する事業に、県政与党の自民党が噛みついたことが原因で、3日間の延長の末、予算を減額修正しました。
当時の自民党幹事長は北林昭助氏(北秋田郡選出)で、そのコメントが「与党といえども是々非々だ」というものです。
当時の知事は佐々木喜久治氏で3期目の途中でした。
共産党以外オール与党の状況で、独断専行に陥ってきた知事に、灸をたてたいとの思惑もあるとの解説も載っていました。
歴史は繰り返す。
今回は、全国的に失敗例がニュースになる、市街地再開発事業が舞台です。
与党の自民党が疑義をはさむことまで同じですが、佐竹知事はまだ就任後1年足らず。
与党の反乱にしてはずいぶん早いな、という印象です。
リゾート開発も鳴り物入りで実施されましたが、県内の観光地を見ても、その成果が残っている箇所は皆無です。
時々のはやりで、今は再開発、の感があります。
ちなみに、当時の国政のニュースは、海部首相と自民党の幹事長の小沢一郎氏が衆議院の解散はしない、とのコメントでした。
因縁を感じます。