
市内を流れるザルツァッハ川
■2015年2月25日(水)
ザルツブルグの市内観光をしましたが、十数年前に来た時の記憶は薄くて、この川のほとりもほとんどといって良いほど覚えてはいませんでした。そしてお天気がいまいちで残念でしたが、それでもザルツブルグはなんて素敵な町だろう、と湖岸をしばし眺めました。
この辺りの旧市外には教会や歴史的に価値のある建造物が沢山あって、北のローマやら北のフィレンツェと呼ばれているらしいのですが、規模は小さいながらも、バロック時代の建物を見れば、長い歴史が伺えて、そう呼ばれるのも成る程と納得させられました。
モーツアルトの生家をはじめ、あの有名な指揮者であるカラヤンの生まれた家や、三位一体教会など、狭いエリアに点在する見どころをチマチマと回りましたが、中でも興味深かったのは、やはりミラベル宮殿でした。

サウンド・オブ・ミュージックの舞台となったミラベル庭園
後ろの階段を、マリアと子供達が「ドレミの歌」を歌いながら駆け上がっていきました。
1600年代、日本は徳川時代になろうかという頃、この地の大司教が、なんと愛人の為に建てたという宮殿がありました。それがミラベル宮殿です。早い話が、町の商人の娘を見初めて囲った訳ですが、当時の大司教は絶大な権力を持っていたそうで、その権勢を誇った証しでしょうか。大体が聖職者たる者は、清廉高潔な人でなくてはならないのに、こうした行状がまかり通るのは、この時代の教会組織そのものが堕落をしていたからに違いありません。
時を経て現在は、市役所や図書館として使用されているそうですが、映画「サウンド・オブ・ミュージック」の舞台として撮影にも利用されるなんて、まさか、当の大司教は、思いもしなかったことでしょう。

明かりの見える部屋が現在の市長さんの部屋らしい
この市長さんの奥様は、中国の方なのだそう(^^)

市長室から見える、ホーエンサツブルグ城
春や秋には、芝生に色とりどりの花が一面に咲き乱れる見事な庭園になるのでしょうが、この真冬の時期は色花がなくて寂しい。それでも、季節毎の花の盛りは十分に想像も付いて、当時の権力者の勢いを十二分に感じることができました。
写真は撮れなかったのですが、芝生の中央にはギリシャ神話の神々の彫刻も並び、規模は比較にもなりませんが、先年訪れたナポリのカゼルタ宮殿を思い出したのでした。

ミラベル庭園を後に
明日は、ウィーンのメインイベント、シェーンブルン宮殿に行きます。ここも再訪ですが、どんな姿を見せてくれるかとても楽しみです。