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来月にインドネシアから

2008-07-10 10:24:01 | 福祉
 今朝のNHKのラジオニュースによると、EPAにもとづくインドネシアの看護と介護労働者が8月中旬に来日するとのことだ。
 看護職155人、介護職125人で、総数280人である。総受け入れ2年間で1000人の第一歩である。日本の受け入れ先の病院57、老人施設等が107は、すでに決定している。
 来日後半年間に5つの研修所で、日本語、医療、介護について研修を受けてから職場にで働くことになる。看護師3年、介護福祉士3年を経て日本の国家資格を取得した場合継続され、それ以外の人は帰国するという。

 インドネシアでは希望を募り選考しているといわれているが、日本で働くために日本語やそれぞれの専門職としての研修をしている等は伝えられていない。選考基準もわからないが、看護職はインドネシアでその職についていたとしても、日本の病院でそれをベースに働けるとは考えにくい。インドネシアでは介護という職業が確立していないといわれており、最初の公募には希望者は少なかった。そのようなことからすると日本向けの看護や介護を、学校等で学んだとは考えにくい。
 来日後の半年の研修としているので、そこで職業の専門性を学ぶ可能性がある。それにその研修期間に、日本語の研修というのも気になる。仮に日本語検定2級以上レベルであっても、看護と介護の国家試験で資格を獲得することはきわめて難しい。3年ないし4年間仕事をしながら日本語の学習をしても、日本語検定2級の資格を取得するのが難しい人が多いと推定される。
 資格を取れないと帰国するとなっているが、現実問題としてそのように運用できなくなる可能性がある。その時は特別な資格を作る等によって、継続させることも想像出来ないことはない。とくに介護は日本の生活文化に根ざしたコミュニケーションをベースにするので、直接介護は難しい。場合によっては補助的業務をすることとなり、介護業務が複線化する可能性がある。
 日本の医療と介護という暮らしのセフティーネットを、外国人にその一部をゆだねるという歴史的なことがスタートすることになるのである。

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