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雑草の日:浸み込むことわざ

2023-11-14 06:29:19 | 日記
鶏並みの頭

 毎週火曜日はウォーキングの途中で見かけた雑草を取り上げています。
今週は、マメ科 ソラマメ属 ナンテンハギ です。
 「思い立ったが吉日」って言います。
何かを始めようと思ったときにはすぐに実行に移した方が良い。
そう教えてくれることわざですが日常生活ではあまり馴染みはありません。
 ところが先日ナンテンハギを巡って、このことわざが脳みそに痛いほど
浸み込む体験をしました。

 ひと月ほど前のこと。
森林公園の北側の斜面を上がる遊歩道脇の草むらで紫色の小さな花を
見つけました。
30cm程伸びた茎の先に青紫色の小さな花が数個。
図鑑と引き合わせナンテンハギの名前に辿り着きました。
 帰宅後に検索しました。
パソコンの画面で見るとナンテンハギの花は蝶型をしています。
はて?さっき見た花はこんな形だったかしら?
少し違う気がしたのですがその場では確かめる術はありません。
どうせまたあの場所は通るから焦ることも無い、そう考えました。

 三歩歩くと忘れてしまう鶏並みの頭です。
翌日以降何度もその場所を通りましたが、青紫の色をした花のことなど欠片
も思い出しません。
 気付いた頃には花は消えていました。

頂小葉の確認

 花以外に特徴は無いだろか、そう思って調べるとこんな解説が見つかりました。
<ナンテンハギには小葉の基部にトゲのような突起がある。
これは退化した頂小葉。>(MIDORITO より)
そこを見ればいいじゃん、同定への道が開けました。
 ただ気になるのは頂小葉、間違った場所を探っては答えに辿り着けません。
<頂小葉:一枚の葉が全裂して複数の独立した葉の様に見えるものを複葉と
言い、そのひとつひとつの葉を小葉と呼ぶ。
この小葉が3枚以上で羽状に並ぶものを羽状複葉と言い、葉軸の先端に対に
ならない小葉がある場合これを頂小葉と呼ぶ。
これが奇数羽状複葉で、頂小葉が無いものを偶数羽状複葉と呼ぶ。>
(KidsBookshelf より)
 頂小葉探しに森林公園のあの場所を目指すことにしました。

 現地に行って戸惑いました。
地面に伏してルーペをかざしましたが、北向きの斜面なので日が当たらず
薄暗く、老眼には厳しい作業です。
時間を掛けましたがどう頑張っても頂小葉の成れの果ての「トゲ」らしき
物が見つかりません。
やっぱり花の形を確認した方が良さそうです。
 調べるとナンテンハギの花期は6月から10月。
ってことはこの宿題の答えは来年の初夏までお預けです。
 待たされると余計に知りたくなるのが私の性。
この時に浮かんできたのが例のアレ。
「思い立ったが吉日」がこの瞬間に、脳みその隅々まで染み渡りました。



コメント
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