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国語のおさらい:昭和レトロな試み

2023-11-09 06:29:49 | 日記
へちまの味

 毎週木曜日は国語をおさらいする日。
今週おさらいするのは植物のへちまです。
 昭和世代にとって軒下にツルを這わせたへちま栽培は懐かしい光景。
しかし今ではすっかり消えてしまいました。
 ところが「~へちまもない」とか「何故もへちまもないだろう」など、
慣用句の中にはへちまが時々顔をのぞかせます。
どうしても唐突感が否めないこの「へちま」、どんな意味で使われているか
をおさらいします。

 辞書を引くと思いの外詳しい解説が載っていました。
<へちま:棚に作る一年生つる植物。
他の野菜と違い皮が役に立たないところから、何の価値もないという意味を
「へちまの皮とも思わない」と言う様になった。
それを略して「へちまとも思わない」とも言う。
またたいした存在でもないものを指すこともあり「世の中をなんのへちま
と思えども」「へちま野郎」などと使われる。
否定的表現において語呂を整える用法として「学校もへちまもあるものか」
などの使い方もある。>(新明解国語辞典 より)

 ここでは皮が役に立たないと書かれていますが、普通は本体も食べや
しません。
ところが場所が変われば使い方も変わるもの。
<鹿児島や広島や香川などでは煮物、炒め物、てんぷらなどで食べられている。
南国のインドでもカレーに入れて食べる。>(ヘチマコロン より)
 キュウリを思い浮かべましたが、いったいどんな味がするのでしょう。

酷い悪臭

 猛暑だった今年の夏に意外な話がありました。
知人のMさんが昭和レトロに駆られてへちまの種を蒔いたのです。
 軒下に垂らしたネットにツルが絡み、大きな黄色い花が咲き、やがて
中ぐらいの大根程の実がなりました。
隣の茎は途中で切って瓶の中に差し込んでありました。
昭和の雰囲気が漂う懐かしい景色です。
 瓶にたまった液で化粧水を作り、稔った実は風呂でスポンジ代わりに使う
予定だと、Mさんは張り切っていました。

 暫し後に会ったMさんにたわしの具合を尋ねると「最初は痛いけれど
慣れれば凄く気持ちいい」と満足げ。
「でも」と付け足しました。
「水に漬けたのだけれど、凄く臭くて参った」
 へちまの外皮を剝ぐために水に漬けたら腐敗臭が凄かったのだとか。
我が家では別のやり方だった記憶なのでネットで調べてみました。
<外に置いて自然乾燥させる。
早ければ半月で乾くので卵を剥く様に外皮を剥がす。>
 追記としてこうありました。
<水に漬けて実を腐らせる方法もあるが、ひどい悪臭がする。>(プラなし生活 より)
 この記事をMさんに見せてあげようか。
へちま由来のたわしに満足しているMさんはもう悪臭のことなど忘れているだろな。
「ニオイもへちまもあるものか」と言われそうなので止めにしました。
コメント
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