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雑草の日:憎き相手

2023-11-07 06:29:29 | 日記
ジャパニーズホップ

 毎週火曜日はウォーキングの途中で見かけた雑草を取り上げています。
今週は、 アサ科 カラハナソウ属 カナムグラ です。
 今の時季、森林公園の歩道をお気楽に歩く私の目に飛び込むのはこの草。
周囲の木に絡みついて枝葉を飲み込み輪郭を消し、緑のビロードで覆われた
なだらかな世界に変えてしまいます。
 目に優し気な景色に誘われてうっかり足を運んだら大変。
茎や葉柄には下向きの鋭いトゲがびっしり生えているので、やすりで
こすられる痛~い体験をしてしまいます。
 針金の様に丈夫な茎を表す「カナ」が、広範囲に生い茂った草を意味する
「葎(ムグラ)」にくっ付いてこの名前になりました。

 属名の「カラハナソウ」は馴染の無い名称です。
調べたらこんな解説がありました。
<カラハナソウは広島に稀に自生する。
これを栽培種にしたものがホップ。
実を乾燥させビールの苦みや芳香の元となる。>(太田河川事務所 より)
 だからカナムグラの実も食べれるのだとか。
<別名ジャパニーズホップ。
雌花は短い穂状に垂れ、最初は緑色でその後紫褐色に変化しホップに似た
実を付ける。
加熱すれば食用になり、少し苦みがあって天ぷらに良い。>(大正製薬 より)
 森林公園の一角を占拠しているカナムグラ。
気が向けば食べれば良いし、近づかなければ痛くも痒くも無い害のない草。
そう思っていました。

厄介な相手

 でも花粉症にお悩みの方には憎き相手でした。
<3月から11月に掛けて生育し8月から10月に花を咲かせる。
関東圏では8月中旬から11月中旬まで花粉を飛ばす。
量は比較的少なく飛距離も数10メートルと短い。
しかしどこにも生えているので接触する可能性は非常に高い。>(大正製薬 より)
 ブタクサやヨモギなどと共に、秋の花粉症の主要な原因植物なのだそうで。
<関東圏では飛散当初の8月には1日に1平方センチ当たり多くても1個、
最大期の9月中旬から10月初旬はそれが5個に増える。>(花粉情報 より)

 たった5個とは言え実に厄介な相手です。
<春のスギ・ヒノキなど樹木の花粉は比較的大きいので鼻粘膜に留まる。
そのため鼻水やくしゃみが代表的な症状となる。
一方草木の花粉はごく小さいので気管支まで入り込んでしまい、喘息に発展
する可能性がある。
また草木の花粉は下から舞い上がって来るので背の低い子供が吸い込みやすい。>
(ウェザーニュース より)
 幸いにも今のところその気はありません。
でもある日突然発症するのが花粉症。
森林公園の歩道脇から飛散している微細な花粉を吸い込み続けている私、
来年の今頃カナムグラを睨みつけているかもしれません。
  

コメント
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