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国語のおさらい:スッキリ解答

2023-11-16 06:29:29 | 日記
辞書をひく

 味噌汁は煮る、ご飯は炊く。
当たり前に使っているこの表現、考えてみれば不思議です。
鍋に水と具材を入れて火に掛けて作るのが味噌汁。
 ご飯だって鍋に水と米を入れて火に掛ければ炊き上がります。
違いは味噌を入れるか入れないかくらい。
それなのに味噌汁を炊くとか米を煮るとかは聞きません。
この線引きは何処にあるのか教えてください。

 毎週木曜日は国語をおさらいする日。
今週は「煮ると炊くの違い」です。

 先ずは国語辞典を引いてみました。
<煮る:液体の中に入れ熱を通して柔らかく(どろどろに)する。
狭義では食品について言いそれに味を付けるまでを指す。>
<炊く:①水につけた米に熱を加えて食べられる状態にする。
②(近畿・中国・四国・九州北部の方言で)煮る。>(新明解国語辞典 より)
 これによると煮るは対象が限られないけれど、炊くは米に限定されています。

ヒントは卵

 ネットで検索してみました。
<煮るは食材にたっぷりの出汁や煮汁を咥えて加熱する調理法。
炊くは食材にひたひたの出汁や煮汁を加えて加熱し、出汁や煮汁を食材に
含ませる調理法。>(DELISH KITCHEN より)
何だか禅問答みたいです。
 別の解説ではこうありました。
<煮ると炊くは最終的な調理の工程を指す。
関東と関西では異なる意味で使われ、関東では米を調理することだけを炊く
と言い分ける。
煮ると炊くにははっきりとした違いは無い。>(スッキリ! より)
 ならばどうして表現が違うのか、そこが気になります。

 もうひとつの解説にはこうありました。
<煮るは食品に出汁や醤油・砂糖・みりんなどを加え加熱。
炊くは米やおこわ、大豆や小豆などに熱を加えること。>(study-Z より)
詳しい説明ですが、使い分ける理由には触れていません。
 そう言えば「煮炊きする」なんて言葉もあります。
<煮炊き:食物を調理すること。>(新明解国語辞典 より)
煮るも炊くも結局は同じ調理法。そう言われると拘ってきたのが何だった
のか、がっかりします。

 だったら「煮る」と「茹でる」はどうなのか?
どちらも火に掛けてぐつぐつするけれど、やっぱり違いが分かりません。
 こちらは明確でした。
卵を思い浮かべれば良いのだそうで。
<煮卵はしょうゆやみりんなどで味付けをする。
一方ゆで卵はただお湯で加熱するだけ。>(楽しく学ぶ日本語! より)
 つまり両者の違いは味付けをするかしないか。
あ~スッキリした。



コメント
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